地球の長い午後 (ハヤカワ文庫 SF 224) の感想
参照データ
タイトル | 地球の長い午後 (ハヤカワ文庫 SF 224) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ブライアン W.オールディス |
販売元 | 早川書房 |
JANコード | 9784150102241 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学 |
購入者の感想
はるかな未来、地球の自転は止まり、永久に太陽に熱せられる部分と闇に閉ざされる部分に分かれた。太陽熱で温室となった地帯では、人類をはじめ動物は退化し、代わりに植物が奇妙な進化をとげて世界を支配する。この不思議な世界を旅する運命となった男の冒険。
種をまくところを探してうろつきまわる植物、月まで蔓を伸ばす植物、蟻をあやつる茸、火を武器にして投げつける植物など、作者の想像力が考え出したジャングルはなんとも猥雑なエネルギーに満ちています。
異形の生命体がはびこるさまは宮崎駿「風の谷のナウシカ」や椎名誠「水域」に似ています。しかしストーリー重視のそれらの作品と違い、アイディアとその描写に重きをおいているように感じました。
種をまくところを探してうろつきまわる植物、月まで蔓を伸ばす植物、蟻をあやつる茸、火を武器にして投げつける植物など、作者の想像力が考え出したジャングルはなんとも猥雑なエネルギーに満ちています。
異形の生命体がはびこるさまは宮崎駿「風の谷のナウシカ」や椎名誠「水域」に似ています。しかしストーリー重視のそれらの作品と違い、アイディアとその描写に重きをおいているように感じました。