最新 糖尿病診療のエビデンス の感想

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タイトル最新 糖尿病診療のエビデンス
発売日販売日未定
製作者能登洋
販売元日経BP社
JANコード9784822200145
カテゴリ医学・薬学・看護学・歯科学 » 臨床内科 » 内分泌・代謝 » 糖尿病

購入者の感想

どこまで分かっているか、簡潔明瞭に書かれており、一気に読み切ることができる。お勧めです。

本書はこの2年間日経メディカルonlineの連載記事で、好評を得たために、大幅な加筆・改訂を加えて書籍化したものである。
小生一般内科医で、糖尿病は全くの専門外であるが、患者さんは今も多くなる一方である。この数年糖尿病に関する論文は急増し、むしろ混沌としてきたのが現状であろう。特にどのような治療が患者さんに恩恵をもたらすのか、その研究論文は信頼に足るのかと疑問を覚えることも少なくない。
本書は日常の診療で生じるプラクティカルな疑問に答える ○か×か?の形式をとっている。この形式の書籍は執筆者の個人的経験から回答しているものが大半で、参考となる研究は初めから期待はできず、中には抱腹絶倒の回答も多い。
通読して驚いた。エビデンスとして挙げられた研究は今や古典となったUKPDSからTECOS(published online June8 NEJM)まで、各質問に対し最大18本まで添付されている。いずれも国内外の一流ジャーナルからの論文であるが、かなり手厳しい批評が加えられている。
糖尿病の診療は、広範囲に渡り、膨大な知識を要求される分野である。
日頃悶々としながら診療なさっている先生方に、是非一読を勧めたい。小生通読後、この数年のもやもや感がすっきりと解消した。
 本書の根底に流れるのは、臨床医学の主役は患者であり、その検査や治療が本当に利益を還元するのか、疑問を持ち続けることが大切とする著者の変わることのない哲学であろう。

本書は4部構成となっている。
第1部 総論1.エビデンスの読み方・使い方―数式なし!目からウロコの秘伝―
最初に総論としてエビデンスの読み方・使い方が認められている。ベテランの先生方は
長年の経験から、批判的に論文を読む習慣はできているが、若い研修医たちは是非
目を通しておきたい。

第2部 総論2.EBMの10戒
エビデンスは金科玉条ではなく、情報バイアス、水増し注意報、おとり商法、朝三暮四、後出しジャンケン、針小棒大等いくつもの戒めが列挙されている。
このうち2項目は小生恥ずかしながら初めて知った。
その9 メタアナリスは必ずしもレベルが高くないー羊頭狗肉に注意!

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