自分はバカかもしれないと思ったときに読む本 (河出文庫) の感想
参照データ
タイトル | 自分はバカかもしれないと思ったときに読む本 (河出文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 竹内 薫 |
販売元 | 河出書房新社 |
JANコード | 9784309413716 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 倫理学入門 |
購入者の感想
本書は理学博士で著名な科学ライターの竹内氏に依る、人生論(思考論・社会論・人間論・勉強・仕事等の方法論)について、著者の経験論(失敗や意外な成果など)を中心に、科学的方法・思考論からの生きる(活きる)ヒントを探るエッセイと言って良い。タイトルに言う『バ カ』とは直接的ではあるが文字通りの意義ではなくて、人生の迷い、学習・思考の低迷・低下、仕事や成果の停滞、日常のマンネリ化などの消極的傾向・実態を極めて抽象的かつ比喩的に表現したもにであり、読者や著者或いは知能などをやゆするものではない。このページの「商品の説明」には、「バ カ をこじらせないための思考法をやさしく伝授。学生にも社会人にも効く、やわらか思考問題付」とあるが、これは本書の趣旨からするとやや一面的であり、人生(仕事・学習・行動)一般における“固い”思考・方法から“柔らかい”ものーー本書で言えば「バ カ をこじらせない」思考・方法を指向する科学的ガイドである。構成・内容は前記「商品の説明」及び「目次を見る」に譲るが、本書は13年に刊行された同名の単行本の文庫化である。