楽園追放 mission.0 (ガガガ文庫) の感想

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参照データ

タイトル楽園追放 mission.0 (ガガガ文庫)
発売日2014-10-17
製作者手代木 正太郎
販売元小学館
JANコード9784094515183
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

※ネタバレあります

ライトノベルのなかでもいわゆるハヤカワっぽいSFです。全体的にソツなくまとまっている良作なのですが、電脳世界ディーヴァという舞台のディテールが物足りないのと、大雑把な展開がつづいてメリハリがなく、先が読めすぎて退屈(ストーリーの仕様上しかたない面もあるんですが)。しかもその強引な展開によってアンジェラがどんどんデレていくのでオイ待てってなります。メットのキャラ造形も”えらそうな自信過剰上司”というテンプレ感から脱しきれず、別にこれといったキャラの特徴もないのでどうにも中途半端な印象です。純粋培養のピュアなアンジェラが、海千山千のメットにぞっこん惚れこむ図式だと思うんですが、前述の理由によりアンジェラに感情移入しづらかった。

60兆の自己に分割されるバトルシーンのくだりはSF感満点で超良かったです。4人の科学者のエピソードもお気に入り。特に後者は尺を膨らませて断章化してちょくちょく本編に差しこむ構成にして、メリハリをつけつつ黒幕の存在感に重みを持たせればよかったのでは……と素人ながらに感じました。

SFとしては☆×3、ラノベとしては☆×3.5〜×4.0というところ。

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