トランスフォーマー ムービーアドバンスドシリーズ AD20 ブラックナイトグリムロック の感想

※サンプル画像 クリックで拡大します

リーダークラスグリムロックの、劇中カラーをイメージした日本限定カラーです。淡いメタリックグリーン(仮面ライダー新１号のマスクのような色)や黒っぽいシルバー等、暗めの配色のメッキパーツがふんだんに使用されており、グレーや黒を基調とした本体も相まって派手ながらも渋みと高級感があります。

恐竜モードは胴長短足でややプロポーションに難がありますが、メッキパーツが頭部から背中に集中するのでかなり派手。他のキャラクターと並べるとより大きさが際立ち迫力が増します。ロボットモードはスラっとしたプロポーションで、ボイジャー版と比べるとスマートな印象。可動は腰可動がなく、肩の可動に制限がある(腕を閉じた状態と４５度開いた状態の間にできません。４５度以上は好きな角度で保持が可能。)以外は標準的で、パワフルなポージングも思いのまま。ボイジャークラスと異なり、きちんと武器の柄を持つことが出来るのが個人的には高得点。

変形は大まかに書くとロボット腕がほぼそのまま恐竜足になり、ロボット肩鎧を尻側に移動させて恐竜頭、ロボット足の装甲を開いてボディに被せる事で恐竜ボディになるといった感じでかなり凝っています。考え抜かれた足首の構造などは見事。武器(メイスとシールド)は恐竜の尾としてボディに組み込まれる形となります。

難点としては、前述の可動の一部問題に加え、変形に関わる多くの箇所にも容赦なくメッキが使われているため剥げに気を付けなくてはならない事。大人ならともかく、子供がガシガシ遊ぶとあっという間にメッキが剥げて見るも無残な姿になってしまうのではないでしょうか？また、恐竜モードの横幅が結構あり、劇中のように他のトランスフォーマーを背に跨らせにくかったのもややマイナスポイント。変形と可動以外にはギミックらしいギミックもなく、遊びの幅では過去のリーダークラス商品より劣る感じです。

恐竜らしいサイズ感と日本限定のクールな配色による圧倒的な存在感に加え、凝った変形も楽しめる名作です。