羽生結弦語録 の感想

決して現状に満足せず、常に「もっと強くなりたい」と高みを目指し続ける羽生選手の熱い情熱が伝わってくる言葉ばかりで、こちらも元気をもらいました。「どこまで高みを目指すのだろう」と怖くなるほどです。
金メダルを取ってもミスしたことを悔しがる。失敗を常に成長のステップにする。あらゆる経験を成長の糧にする。怪我や病気などのアクシデントも自分の不注意だと反省する。そして、「自分は大勢の人に育てられてきた」「金メダルを取れたのは応援してくれたファンのみなさんと、直接サポートしてくれたみなさんのおかげです」と感謝の気持ちを忘れない。全体の４割を占める写真の中で一番良かったのは、演技の後、リンクで深々とお辞儀をしている写真でした。彼の感謝の気持ちがよく表れていました。
そして嬉しかったのは、彼が日本の文化を大切にし、日本人であることを大切にしていること。「日本国民として恥じないオリンピック金メダリストらしい人間になれるように努力していきたい」。優勝したときの表彰式ではいつも「君が代」をきちんと歌っている。こんな凄い人と同じ日本人であることがとても嬉しく、誇らしい気持ちです。
ただ、他の人も書いていますが、発言の順序がバラバラだったのと、発言時期と写真が合っていないところがあったのと、他で見たことのある写真が少なからずあった点が残念でした。

この本は競技者・羽生結弦を言葉から知るにはいい本だと思います。こんな事を言っていたのだと考えさせられました。掲載されている写真もレアではありませんが悪くないです。だレビューで書いていた方もいたように掲載された語録の発言された試合や場所や日時をちゃんと書いて貰った方が良かったと思います。
そうすれば試合の映像を見返してあの時こんな言葉言っていたのかと思えるからです。

どんなに大変な状況でも偽りの無い気持ちを語ってくれる。
周囲への気配りも忘れずに出来るだけ正直に話してくれた言葉
だから心に響く「名言」なんでしょう。
逆境の時の言葉が素晴らしい。