バチカン奇跡調査官 サタンの裁き (角川ホラー文庫) の感想

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参照データ

タイトルバチカン奇跡調査官 サタンの裁き (角川ホラー文庫)
発売日2011-01-25
製作者藤木 稟
販売元角川書店(角川グループパブリッシング)
JANコード9784044498030
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

購入者の感想

1作目では影の薄かったロベルトが今作の主役に。
冒頭で、前作ではほとんど描写のなかった彼の人となりや容姿が細かく描かれています。

ラストで明かされる彼の出生の秘密。
衝撃的ですがご都合主義的な気もします。
が、1作目の「オチ」があまりにもありえないものだったので、それを考えると受け入れられる範疇でしょうか。

1作目に比べ、ぐっとページ数が減りますが、作品としては2作目のほうが洗練されていると思います。こんなに短い小説だったっけ?と感じるくらい内容が濃いです。

3作目まで全て読み終えてレビューを書いていますが、初期の頃に比べ、どんどんロベルトが平賀に傾倒していくような・・・
最初の頃って「やっぱりこの男はどこかおかしい」と冷めたような部分もあったんですが、いまや「なにもかもがいとおしい」みたいな感じになってきています。「運命をともにする」とまで決めているようですし。

知的好奇心を満たしつつ、なんとなくボーイズラブの世界が垣間見える。
そんなシリーズです。

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