日本株は、バブルではない―――投資家が知っておくべき「伊藤レポート」の衝撃 の感想
参照データ
タイトル | 日本株は、バブルではない―――投資家が知っておくべき「伊藤レポート」の衝撃 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 藤野 英人 |
販売元 | ダイヤモンド社 |
JANコード | 9784478066355 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 投資・金融・会社経営 » 株式投資・投資信託 |
購入者の感想
>『伊藤レポート』によって日本企業や市場関係者が大きく変わっていく
経済産業省主導の伊藤レポートとそれに続く経営者・投資家フォーラムの発表文を目を通したが、お役所典型の、結論ありきで集められた肩書を持つ関係者の利害を散らばめた、総花的で混乱したレポートだ。これをもって衝撃というのであれば、逆の意味の衝撃かと思ったぐらいだ。
企業財務分析も少しだけページを割いているが、さして大したものではない。ポジショントークの銘柄も挙げられているが、これは自社のマーケティングの一つとみていいだろう。
著者は投資家側個人というより、ファンドの運用資産を増やすための利害を中心に、いわば広告・マーケティングのひとつとしてこういった本を出版するのであれば、真の運用者というより、証券会社の販売部隊の応援係といったほうが正しい。会社の社長という立場上自社の利益を最優先するためには、しかし、読み手から費用も回収できるため合理的な出版物という理解もできる。
読者はそういう、ファンド会社のマーケティングと販売のための資料として簡単に目を通せばよい。
経済産業省主導の伊藤レポートとそれに続く経営者・投資家フォーラムの発表文を目を通したが、お役所典型の、結論ありきで集められた肩書を持つ関係者の利害を散らばめた、総花的で混乱したレポートだ。これをもって衝撃というのであれば、逆の意味の衝撃かと思ったぐらいだ。
企業財務分析も少しだけページを割いているが、さして大したものではない。ポジショントークの銘柄も挙げられているが、これは自社のマーケティングの一つとみていいだろう。
著者は投資家側個人というより、ファンドの運用資産を増やすための利害を中心に、いわば広告・マーケティングのひとつとしてこういった本を出版するのであれば、真の運用者というより、証券会社の販売部隊の応援係といったほうが正しい。会社の社長という立場上自社の利益を最優先するためには、しかし、読み手から費用も回収できるため合理的な出版物という理解もできる。
読者はそういう、ファンド会社のマーケティングと販売のための資料として簡単に目を通せばよい。
本書の帯には「日経平均が2万円を超えても買えますか?」そんな疑問が解決!と書かれていますが、それに対する本書の答えは、
・『伊藤レポート』によって日本企業や市場関係者が大きく変わっていく
・インフレに最も対応できるのは株式投資である
・優秀な企業は、国の財政破綻などが仮にあったとしても、そうした危機を乗り越え、長期で高パフォーマンスを上げる
ということのようです。だから、個人投資家は(自分で優秀な企業を選べないなら、著者が厳選した)アクティブ運用のファンドを買いなさい、となっています。
株式投資初心者には役に立つことも書かれていますが、そうした人にとっては結局のところ本書は著者のファンドの宣伝広告みたいなものです。逆に、著者のファンドを買おうと思っている人が、著者の考えを知るには良書となるのかもしれません。
『伊藤レポート』は経産省のHPからPDFをダウンロードできます。ググればすぐに出てきます。これは個人投資家も読んでおいた方がいいという著者の考えには同意です。
・『伊藤レポート』によって日本企業や市場関係者が大きく変わっていく
・インフレに最も対応できるのは株式投資である
・優秀な企業は、国の財政破綻などが仮にあったとしても、そうした危機を乗り越え、長期で高パフォーマンスを上げる
ということのようです。だから、個人投資家は(自分で優秀な企業を選べないなら、著者が厳選した)アクティブ運用のファンドを買いなさい、となっています。
株式投資初心者には役に立つことも書かれていますが、そうした人にとっては結局のところ本書は著者のファンドの宣伝広告みたいなものです。逆に、著者のファンドを買おうと思っている人が、著者の考えを知るには良書となるのかもしれません。
『伊藤レポート』は経産省のHPからPDFをダウンロードできます。ググればすぐに出てきます。これは個人投資家も読んでおいた方がいいという著者の考えには同意です。