体温を上げる料理教室―いまの健康法は間違っている正しい食事に変えなさい の感想

長年、ひどい低体温・低血圧に悩んできた私には、あぁそういう事だったのか！！と目から鱗の内容でした。
塩分の大切さ、砂糖の怖さなど、誰も教えてくれなかったことが分かりやすくズバリと書いてあり、今後の食生活を
大きく見直せるきっかけになりました。
料理好きな母に、バランス良く食べていれば大丈夫と言われ続けて育ちましたが、若いころからいつも体調が悪かったんです。
それがなぜだったのかよく分かり、自分が教えられてきた「バランス良く」は西洋的な現代栄養学そのもだったんだなぁと
腑に落ちました。
そんな「バランス良く」が口癖の母も、私と同じく低体温・低血圧ですぐに風邪をひいて寝込む人で、この本を読んだ後
「お砂糖は体を冷やすみたいよ、生野菜やコーヒーや果物も体を冷やすみたいよ」と言ったら、やっぱり「そんなことない、なんでもバランス
良く食べてれば大丈夫なんだから」と言っていました。（その割にはお酢を飲んだり豆乳を飲んだり乳酸菌飲料を飲んだりしている）
「ご飯とお味噌汁が大事みたいよ」と言ったら、やっぱり「バランスが・・・」と。
この話は、もう人にするのはやめようと思いました。。。

星マイナス１にしたのは、ちょっと決めつけ感が強く、偏っているとも受け取れる表現がけっこうあったところです。
特に妊娠や出産に関しての内容はちょっと疑問で、昔の人だって子宝に恵まれなかった人、母乳があまり出なかった人はいたはずなの
になぁ・・・と思いました。
良いこと書いてあるのに惜しい。

この手の本は興味があるのでずいぶん読んでますが、いちばん読みやすかった。
ほとんど見開きでひとつの話が完結してあるので、
時間のないときでも気になる項目から読むことができるのがいい。

陰と陽の関係も、何を食べて良いのか、悪いのか、
どーして良いのか、悪いのかまで書かれてあるので、毎日の食事に取り込みやすい。

食育を学んでいるのだけれど、ある程度自分の食事はきちんとしている、
と思ってもまだまだ中途半端なことがわかる。

カロリー栄養学が良いとされ学校の給食や過程の食事が正しければ、
もっと元気な人が増えるはずなのに、と警鐘をならす若杉さんの言葉に共感。
冷え性、低体温、貧血、低血糖、アトピー、花粉症・・・
病気も病気とまで言えない症状も、すべて自分が
今まで食べてきた食事【食歴】でつくられてきたことを
改めて見直してみるいい機会になった。