絶対に会社を潰さない 社長の営業 の感想

小企業・零細企業では
創業社長は胆力もあり、
何とか自力で売上を作るものですが、
２代目、３代目は
社員任せで机に座って何やら忙しそうにしているだけで
業績が落ちていく状況への
対策を記しています。

営業のノウハウ自体は
一般の営業本の方が余程詳しく書かれていますが、
椅子にくぎ付け状態の社長が営業をする上での
問題点やその対策について
著者の会社の経営コンサル事業での
実例をもとに分かりやすく記されています。

という訳で
著者の会社の経営コンサル事業の宣伝本という
側面もあります。
（いわゆるバイブル商法。挟み込みのチラシもあります。）

著者の他の著書と同様に
文体は独特の語り口で読みやすいですが、
上から目線の表現は人によっては
あまり良い気がしないかもしれません。
（それてもまた著者の本を買ってしまった訳ですが・・・）

「二代目、三代目の社長は、先代に比べて優秀である確率は低い」、
「要するにお坊ちゃん、お嬢ちゃんなのです」

「日本の低迷は、中小企業の社長に二代目、三代目が増えたのが
一つの要因」と著者は、まえがきで看破しています。

そのために、お坊ちゃんお嬢ちゃん社長は何をしたらよいかが
書かれています。

営業は社長の仕事、というテーマで、
その意味とやり方が書かれています。
社長の営業の指針となる書であること間違いなしです。

中小企業の特に二代目、三代目の社長のために書かれた本でありながら、
そういう会社に勤める社員や社長の奥様にもおすすめです。

うちの社長は、少し変だ、世間の常識とは違う社長だとお思いの方は
営業する社長のことへの理解が進むと思います。