高慢と偏見 上 (ちくま文庫 お 42-1) の感想
参照データ
タイトル | 高慢と偏見 上 (ちくま文庫 お 42-1) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ジェイン オースティン |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480038630 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学 |
購入者の感想
外国作品は翻訳によってその作品の雰囲気を伝えられるかどうかが決まってしまう。この中野康司訳は、わかりやすさではほかの翻訳に群を抜いているが、作品の雰囲気や趣を伝えるという点では劣る。と言うのも、わかりやすさを心がけるあまり、意訳しすぎて、原作者の言い回しなどが伝わってこないのだ。私は同じ中野でも中野好夫訳(新潮文庫「自負と偏見」)を買って読み、こちらは図書館で借りて、わからない部分を読んだ。
ジェーン・オースティンの作品は「Emma」を一番最初に読んだが、この作品にしろ、エマにしろ、非常によく構成が練られていて、一見関係ないような話があとになって意味を持ってくることがよくある。それだけ伏線が多様に張られていることだと思うが、そこがオースティン作品のおもしろさの一つだろう。
ジェーン・オースティンの作品は「Emma」を一番最初に読んだが、この作品にしろ、エマにしろ、非常によく構成が練られていて、一見関係ないような話があとになって意味を持ってくることがよくある。それだけ伏線が多様に張られていることだと思うが、そこがオースティン作品のおもしろさの一つだろう。