ももクロ見聞録 ももいろクローバーZ 公式記者インサイド・レポート 2013-2015 の感想

今や完全にチーム「ももクロ」の一員となってしまった感さえある小島和宏氏による密着レポート。
メンバー及びスタッフに最も近いところで、文字通り体を張った取材を続けておられるだけに、その文章は全編通じて実に活き活きしたものとなっており、相変わらずの臨場感の高さを誇る内容になっています。
そういった部分では、これは、ももクロを追いかける全メディアのなかでも恐らくは屈指のものである、と言ってもいいんじゃないかと思いました。

2013年夏日産スタジアム以降の各イベントごとの裏話を、小島氏の回想を交えつつ紹介していくのが本書の大まかな構成なのですが、とにかく他のメディアでは絶対に知り得ないような細かい部分についても詳細にレポートされていて、どんどんどんどんその文面の中に引き込まれていく感じがします。
モノノフであれば前285ページ、一気に読み通してしまうこと間違いないでしょう。
絶対に買って損はしない本だと思います。

小島氏本人が、自身についてさりげなく触れている点についても、個人的にはとても好感が持てました。
氏がももクロにはまるようになったきっかけ、ライフワークとして彼女たちを追いかけるようになっていく時の心の変化、そんな彼とその家族についての挿話など。
生きる環境、働く環境は違っていても、一個人として同じモノノフという立場でメンバーを見つめるその目線に、親近感、共感が湧いてくる感じがして、その点凄く良かったと思います。

何れにしても、ももクロへの深い愛情が全編通じて感じられる名著になったと思います。
モノノフなら、是非一読を！！！