弱虫ペダル 34 (少年チャンピオン・コミックス) の感想
参照データ
タイトル | 弱虫ペダル 34 (少年チャンピオン・コミックス) |
発売日 | 2014-06-06 |
製作者 | 渡辺 航 |
販売元 | 秋田書店 |
JANコード | 9784253221276 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック |
購入者の感想
「凡人」と「天才」の対比。
手嶋と古賀の勝負がそれを描いていたわけですが、この対比自体うまく行っていません。
「凡人」として描かれた手嶋が、人並み以上に技術や肉体をトレーニングしていたという印象が弱く(影でやっていた、ということなのでしょうけど描写が絶対足りていない。)、結局は精神論のみで頑張っているようにしか感じられず。
むしろ怪我から復帰、2年のブランクを乗り越え、かつての実力以上に鍛え上げてきた古賀のほうが努力しているような印象を受けました。
もしメンタルの重要性を説きたかったのなら、「凡人」が亀で「天才」はうさぎとして描く必要があったと思います。
つまり古賀のメンタルに不足があるように描くべきでしたが、古賀もなかなか立派に描かれていて、これと言った欠点もない。
これではどう考えても、手嶋は古賀に勝てる道理がありません。
普通に考えて「凡人」と「天才」がいて、そのどちらも努力しているのなら「天才」が勝って然るべき。
もし「凡人」が勝つ結末を用意したいのなら、その「天才」以上の何かを持たせて、更にそれを際立たせて描くべきです。
それがちゃんと描かれていないから、なぜ手嶋が古賀に勝てたのか飲み込めず、作者の神の力によって無理矢理「凡人」に勝たせたようにしか見えてこないのです。
あまりに予定調和な決着で、ただただ古賀がかわいそうでした。0
手嶋と古賀の勝負がそれを描いていたわけですが、この対比自体うまく行っていません。
「凡人」として描かれた手嶋が、人並み以上に技術や肉体をトレーニングしていたという印象が弱く(影でやっていた、ということなのでしょうけど描写が絶対足りていない。)、結局は精神論のみで頑張っているようにしか感じられず。
むしろ怪我から復帰、2年のブランクを乗り越え、かつての実力以上に鍛え上げてきた古賀のほうが努力しているような印象を受けました。
もしメンタルの重要性を説きたかったのなら、「凡人」が亀で「天才」はうさぎとして描く必要があったと思います。
つまり古賀のメンタルに不足があるように描くべきでしたが、古賀もなかなか立派に描かれていて、これと言った欠点もない。
これではどう考えても、手嶋は古賀に勝てる道理がありません。
普通に考えて「凡人」と「天才」がいて、そのどちらも努力しているのなら「天才」が勝って然るべき。
もし「凡人」が勝つ結末を用意したいのなら、その「天才」以上の何かを持たせて、更にそれを際立たせて描くべきです。
それがちゃんと描かれていないから、なぜ手嶋が古賀に勝てたのか飲み込めず、作者の神の力によって無理矢理「凡人」に勝たせたようにしか見えてこないのです。
あまりに予定調和な決着で、ただただ古賀がかわいそうでした。0