コモディティ化市場のマーケティング論理 の感想

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参照データ

タイトルコモディティ化市場のマーケティング論理
発売日販売日未定
製作者恩蔵 直人
販売元有斐閣
JANコード9784641163010
カテゴリジャンル別 » ビジネス・経済 » マーケティング・セールス » 一般

購入者の感想

コモディティ化とは、消費者から見た製品やサービスの違いが価格以外では見出し
にくくなっている状態。
そうしたコモディティ化した市場にマーケティング的にいかに対応するかという、
昨今多くの企業が直面している非常に重要な課題を取り上げた本。

マーケティングの基礎を踏まえつつも、コモディティ化という切り口で新しい
論理を体系化しようとする試みに強く賛同したい。
書いてあることに間違いはないと思う。
また、ホギメディカルなどの比較的新しい事例も掲載されている。

しかしながら、読後に“今ひとつ感”を感じた。
原因は、全体的な“まとまり感”がないことと、執筆の“熱意”が感じられない
ことのように思える。
著者のあとがきを読んでそう思った。

(あとがきより)
・これまでに書きとめてきた多くの原稿を大幅修正して再構成した
・現在の授業の負担などを考えると(中略)時間的に難しい。部分的に発表して
 きた成果に頼らざるを得ず、これまでの蓄積を最大限に活用した

全体的な“まとまり感”がないのは、大幅修正や再構築はしたものの、結局は
既存原稿の寄せ集めだったためということか。
熱い思いからくる“筆の勢い”のようなものがあれば、熱意が本全体の基軸となり、
まとまり感不足をカバーできたかもしれない。
しかしながら、企画から上梓まで1年を要したことからもかわるように、忙しい
時間の合間を縫っての作業は、熱意や勢いを殺していったのであろう。

コモディティ化対応に特化したマーケティング本はほとんどないと思う。
ぜひこの切り口で、本気で(きちんと時間を割いて)骨太なマーケ本を書いて
ほしいと思った。

最初、読む前の期待が大きかったせいもあり☆3つにしようと思ったが、
コモディティ化の切り口で新しい論理の体系化を試みるというチャレンジそのもの
に敬意を表し、☆4つとした。
著者または他の誰かがこの切り口でのマーケ本を本気で書いてくれることを期待

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