EZRでやさしく学ぶ統計学~EBMの実践から臨床研究まで~ 2版 の感想
参照データ
タイトル | EZRでやさしく学ぶ統計学~EBMの実践から臨床研究まで~ 2版 |
発売日 | 2015-04-17 |
製作者 | 神田善伸 |
販売元 | 中外医学社 |
JANコード | 9784498109018 |
カテゴリ | ジャンル別 » 医学・薬学・看護学・歯科学 » 医学一般 » 医療統計学 |
購入者の感想
同じ著者の「EZRで誰でも簡単統計解析」と読み比べてみると、R本体の操作、基礎知識、解析に持ってゆくためのデータのクリーニングや医療、臨床の観点から見た統計の基礎知識にも記述があり、これらで本書の前半1/3が占められている。残りの2/3では解析の各手法ごとの説明が続くのだがEZRを使用した入力部分はサラリと触れられRによる計算結果の提示とそれをどのように解釈するかといった説明が繰り返される。使われるデータは薬剤投与量や検査データを元にして進むので医療系の仕事をしている私にとってイメージがしやすく解釈の記述もさらに一歩踏み込んだ(実際にはそれも普通に要求される解析であるが)解析をするにはどうするかといった部分にも触れられていてRを使用する、しないに係わらず医療系で統計解析をしっかりと行いたいと考える者にとっては参考になる点が多いと思われる。EZRについて学びたい人は「EZRで誰でも簡単統計解析」こちらを求める方が良いであろうEZRの操作や構造までまさにEZRの為の書籍である。対して本書はEZRは手段の一つでRを使って統計解析を行う際の参考書というなら本書が良いと思う。私自身、二冊の内容がかぶっていたら無駄になるかもと危惧をしたが結果的に本書はR解析を主体に踏み込んだ内容になっているので使い分けることが出来ると分り安心した。