幼児教育の経済学 の感想

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参照データ

タイトル幼児教育の経済学
発売日販売日未定
製作者ジェームズ・J・ヘックマン
販売元東洋経済新報社
JANコード9784492314630
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 教育学 » 一般

購入者の感想

 古市憲寿『保育園義務教育化』(小学館)でも紹介されていた書。
 社会全体で幼児期の教育(就学前教育)を充実させることが個人の成功にとっても、社会の発展にとっても有益で、しかも効率的かつ公平であるとするヘックマンの主張、それに対する、教育学者・経済学者・心理学者など10人の専門家のコメント、それを受けてのヘックマンの応答という3部構成。
 ヘックマンの主張は「……人生で成功するかどうかは、認知的スキルだけでは決まらない……非認知的な要素……もまた欠かせない」「(それらのスキルは)幼少期に発達し、その発達は家庭環境によって左右される」「幼少期の介入に力を注ぐ公共政策によって、問題を改善することが可能だ(p.11)」という3点にまとめられよう。
 専門家のコメントにはヘックマンの主張を支持するものが多いが、ヘックマンが看過したり軽視している点を指摘したり、ヘックマンが示すデータの信頼性に疑問を投げかけたりするものもあり、ヘックマンの主張を多角的に検討するために有益だ。
 ただ、全体に「シンポジウムのまとめ」的で、もう少し詳しく知りたいという印象が強い。

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