発達障害の子どもたち (講談社現代新書) の感想
参照データ
タイトル | 発達障害の子どもたち (講談社現代新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 杉山 登志郎 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784062800402 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 教育学 » 一般 |
購入者の感想
当事者の体験談や、支援方法を書いた本はよくあるが、どれも木を見て森を見ずで全体像がよくわからなかった。
この本では長年発達障害の臨床に携わった医師の見地から、
「そもそも発達障害とは何か。どういった種類の障害が何%くらいの人口にみられて、どのような療育が有効か」
「子供の頃障害と診断された人はどのように成長し、どんな大人になるのか。進路によって社会への適応は変わるのか」
といったことが、分かりやすく時には一覧表や症例を交えながら解説される。
専門用語も出てくるので読んで理解するのに時間はかかるが、文章は平易で読みやすく無駄がない。
現在の支援制度や障害分類についても、そうなった経緯や政治的な力(学校が特殊教育を軽視してきた歴史など)を交えて説明しているので分かりやすかった。
続編?に発達障害のいま、という本もあるようなのでそちらも注文した。
何度か再読して、発達障害の基礎知識として頭に叩き込みたい本。
この本では長年発達障害の臨床に携わった医師の見地から、
「そもそも発達障害とは何か。どういった種類の障害が何%くらいの人口にみられて、どのような療育が有効か」
「子供の頃障害と診断された人はどのように成長し、どんな大人になるのか。進路によって社会への適応は変わるのか」
といったことが、分かりやすく時には一覧表や症例を交えながら解説される。
専門用語も出てくるので読んで理解するのに時間はかかるが、文章は平易で読みやすく無駄がない。
現在の支援制度や障害分類についても、そうなった経緯や政治的な力(学校が特殊教育を軽視してきた歴史など)を交えて説明しているので分かりやすかった。
続編?に発達障害のいま、という本もあるようなのでそちらも注文した。
何度か再読して、発達障害の基礎知識として頭に叩き込みたい本。
発達障害のある子を見続けて来た医師が、その豊富な経験に基づいて子どもたちにどのようなアプローチをすれば良いのか、何が問題なのかをかなり決め打ちしてくれる本です。「決め打ち」というと、一般にはあまり良い意味にならないかも知れませんが、「様子見」「見解が分かれる」「・・・なこともある」というような、この分野に関わらざるを得なくなった親が(主に公的機関に)相談に行った時に返される通り一遍のあいまいな回答に感じる不満を吹き飛ばしてくれる爽快さがあります。しかも、あくまでも子ども本位の視点で最善の策を講じ、その後の推移まで書いてくれているので、とても参考になります。
障害そのものの知識を得るためというよりは、障害を持っている人のより良い生き方の道筋を考えるための良著だと思います。0
障害そのものの知識を得るためというよりは、障害を持っている人のより良い生き方の道筋を考えるための良著だと思います。0