入門民法(全) の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトル入門民法(全)
発売日販売日未定
製作者潮見佳男
販売元有斐閣
JANコード9784641134997
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 法律 » 民法・民事法

購入者の感想

本書は、はしがきによると、「民法全体を500頁ほどの分量でまとめた学習書」です(正確には本文522頁)。同じく民法全般を説明し、ほぼ同じ程度の厚みがある民法の本として、川井健先生の『民法入門(第7版)』(有斐閣、2012年)(本文539頁)があります。両方とも横書きで、色刷ではありません。

<読者対象>
読者対象は、「学部で民法の基本を通覧する学生」(はしがきより)であって、正確には「初学者の域を脱したはずの者」(211頁)のようです。その結果、「法科大学院等で民法の全領域について詳細に学習をすませた方々や、民法に関係する実務・社会活動に従事している方々」(はしがき参照)も利用可能の書となっています。要するに、(「入門民法」という書名から受ける印象と異なり)初心者向けではなく、民法全領域について相当に学習済みの方が、読者対象です。

<初版第1刷と初版第9刷の違い(補訂箇所)>
初版第1刷発行は2007年12月20日で、初版第9刷発行は2012年5月10日です。2011年12月発行の8刷には補訂表示がありましたが、初版第9刷には補訂表示はありません。しかし、補訂表示はなくても、第9刷にも補訂がなされています。本書には補訂箇所の指摘がないので、初版第1刷と初版第9刷とを比較する形で、補訂箇所を挙げておきます。

(1)第1刷では、(判例索引明示の)判例数294件、最判平成19・3・23まで引用していました。これに対し、第9刷では、判例は3件(最判昭和46・10・7、最判昭和62・7・7、最判平成20・1・24)増えて297件です。要するに、最新判例の追加は1件のみで、殆ど追加していません。

(2)第1刷と異なり、第9刷では、児童虐待に関する2011(平成23)年民法改正に対応しています(429、449、450、460、462、463、465、466頁。追加した頁から分かるように、かなり丁寧に追加しています。)。ただし、平成23年成立の家事事件手続法には未対応であって、いまだ家事審判法のままです。本文最終頁は第1刷と第9刷とで同じですが、実質3頁ほど増えています。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

入門民法(全)

アマゾンで購入する
有斐閣から発売された潮見佳男の入門民法(全)(JAN:9784641134997)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.