帝国海軍 大型補助艦艇総ざらい 2015年 04 月号 [雑誌]: モデルアート 増刊 の感想
参照データ
タイトル | 帝国海軍 大型補助艦艇総ざらい 2015年 04 月号 [雑誌]: モデルアート 増刊 |
発売日 | 2015-03-19 |
製作者 | 小林 誠 |
販売元 | モデルアート社 |
JANコード | 4910087340455 |
カテゴリ | ジャンル別 » 雑誌 » 趣味・その他 » 模型・フィギュア・プラモデル |
購入者の感想
補助艦艇(大型艦)で一冊にまとまったガイドブックというのは従来なかったので、その意味では便利な本として悪くないと思います。
シリーズ従来の本より作例が多いのは資料の制約などで本文解説で突っこんだことを書く余地が少ないからかもしれませんが、実際に手を動かす時には参考になりそうです。その意味では「高崎」の改造記事や原寸図面などは価値のあるものだと思います。
一方で作例では幾つかの誤りも見られます。
例えば「鶴見」「能登呂」の作例で、甲板をリノリウム張りとして塗装しているのは誤りです。キットの指示のまま塗装したということなのでしょうが、実際には鉄甲板でモノクロ写真で色味が違って見えたとすれば、防錆塗装か耐油塗装のためでしょう。戦前の一般的な油槽船の写真やイラストを知っていれば、疑問に思う部分だと思います。また砲座のフラットは板張りだと思いますが、こちらは鉄甲板として軍艦色で塗装されており、ちぐはくな印象を受けます。
また有名な上空写真(この本にも掲載されています)から間違っていることが明かな能登呂のキットの天蓋の木板の張り方の解釈も、製作記事、解説ページのいずれでも言及がないのは気になります。
解説ページはシリーズ通例の簡潔なものですが、写真も多く迷彩塗装や欺瞞塗装など一風変わった塗装の拾っており、参考になる人もいるでしょう。
出来れば「秋津洲」最終時の魚雷艇母艦搭載状態や迅鯨最終時の爆撃で破壊された艦橋を応急的に角形の簡易なものとした姿などの図もあったりすればよかったと思います。
珍しいテーマの手軽なガイドして価値があると思いますが、入門者用を意識している本だけに考証等にもう少し気を配ってくれたらという注文の意味では☆3つとしています。もちろんこの手の艦艇の模型用資料を持っていない人なら☆を一つくらい増やしてもいいと思います。決して悪い本ではないので。
シリーズ従来の本より作例が多いのは資料の制約などで本文解説で突っこんだことを書く余地が少ないからかもしれませんが、実際に手を動かす時には参考になりそうです。その意味では「高崎」の改造記事や原寸図面などは価値のあるものだと思います。
一方で作例では幾つかの誤りも見られます。
例えば「鶴見」「能登呂」の作例で、甲板をリノリウム張りとして塗装しているのは誤りです。キットの指示のまま塗装したということなのでしょうが、実際には鉄甲板でモノクロ写真で色味が違って見えたとすれば、防錆塗装か耐油塗装のためでしょう。戦前の一般的な油槽船の写真やイラストを知っていれば、疑問に思う部分だと思います。また砲座のフラットは板張りだと思いますが、こちらは鉄甲板として軍艦色で塗装されており、ちぐはくな印象を受けます。
また有名な上空写真(この本にも掲載されています)から間違っていることが明かな能登呂のキットの天蓋の木板の張り方の解釈も、製作記事、解説ページのいずれでも言及がないのは気になります。
解説ページはシリーズ通例の簡潔なものですが、写真も多く迷彩塗装や欺瞞塗装など一風変わった塗装の拾っており、参考になる人もいるでしょう。
出来れば「秋津洲」最終時の魚雷艇母艦搭載状態や迅鯨最終時の爆撃で破壊された艦橋を応急的に角形の簡易なものとした姿などの図もあったりすればよかったと思います。
珍しいテーマの手軽なガイドして価値があると思いますが、入門者用を意識している本だけに考証等にもう少し気を配ってくれたらという注文の意味では☆3つとしています。もちろんこの手の艦艇の模型用資料を持っていない人なら☆を一つくらい増やしてもいいと思います。決して悪い本ではないので。