dビデオスペシャル 仮面ライダー4号[ブルーレイ+DVD] [Blu-ray] の感想

仮面ライダー3号で唯一救われなかった男を救うための物語。そしてとあるライダーの最期を看取る物語。

この作品を視れば劇場版本編が壮大な前振りだったと気が付くはずです。

ネタバレになるので多くは書きませんが、仮面ライダー4号のタイトルの裏に何が隠されているかじっくりと味わって下さい。

それにしてもドライブ、マッハ、555、ゼロノスとライダーを4人に絞った事でこんなにも面白くなるのだから皮肉なものです。

ライダー大戦の数を出せば良いという安易な発想に少しは歯止めが掛かると良いのですが……

まず「仮面ライダー３号」を見ていなくても作品的には繋がりは無くはないですが
完全に独立した作品として楽しめるものだと言っておきます。
特に555ファンだった人なら、３号を見なくても、この作品は見ておくべきだと断言します。

自分は、３号を劇場で観て特典の第１話のDVDがついていたのが見るキッカケではありました。
正直なところ例年のネットムービー的なものとバカにしていました。しかしながら．．．
1話ではこの物語の全貌はまだ見えないのですが、それでもALL YOU NEED IS KILLのような
ループ構造の物語設定も中々キャッチーで思わず続きが見たくなる作りになっています。
自分はdocomoなので迷わずdビデオで続きを見たのですが、妙なギャグもなく意外にもシリアスで手堅く
まとまった良作でした。　さらにループが進むにつれて最終話では予想外の展開を見せていきます。

他の方のレビューにもあるように、555ファンなら絶対に楽しめますし、
555本編とはあくまでパラレルな物語ではありますが、
乾巧という男の行動はさもありなん、というラストに納得し感動すると思います。
また555ファンでなくてもゼロノス＝桜井侑斗の活躍やドンデン返し的な展開は楽しめるでしょう。

本編にはあまり文句は無いのですが、ソフトの仕様としては、
３話を１本にまとめて映画にしたようなＤＣ版仕様もつけてほしかったと思います。
この点はちょっと残念です。それで★ひとつマイナスです。　
本作品はじっくり見るに耐えるものだと思いますので改めて一本の長編として見てみたいと思いましたね。