まちづくり デッドライン の感想

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参照データ

タイトルまちづくり デッドライン
発売日販売日未定
製作者木下 斉
販売元日経BP社
JANコード9784822274634
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門

購入者の感想

  従来の行政や都市計画に頼る「まちづくり」とは一線を画し、本書では民間から立ち上がる事例を集め、解説。
またChapter6では実践に向けて、細やかなアドバイスがあり、役立つこと間違いなし。良いも悪いも、まちづくりあるあるがたくさん書いてあった。(まち会社の中核メンバーの選出基準、成功事例となった後の視察の対応、建築設計者への報酬等)
   今までの価値観や常識が変わっていっていることを把握し、逆転の発想を持って取り組むことを書いている。一見すると当たり前のことかもしれないが、全体の仕組みを理解し、経営やビジネスの観点から動くことは、「まちづくり」や「建築」の観点から抜け落ちていることが実際には多い。
個人的に「シャッター商店街=その土地のオーナーリッチ説」や「メインストリートではなく路地裏が熱いカラクリ」「不動産オーナーの優位性の崩壊」などが面白かった。
私は建築出身者なので、リノベーションやコンバーションなどに興味がありこの本を手にしたのだが、経営的な視点を持ちながら技術的な提案を不動産オーナーにすることの重要性を感じ、また作って終わりではなく、事業収益の一部を歩合で受け取るなど今までの設計報酬の在り方を変える必要性にも気付かされた。
また行政の方にも是非読んでもらいたい。地方創生などでこれから補助金がたくさん出てくると思うが、地域の為になる補助金はどういうものか。補助金漬けになって、補助金がなくなると廃業してしまうようなものにならない効果的な支援を模索できるはずだ。(不動産オーナー自身の変化を促す支援、法規制の緩和など)  気づきの多い一冊だったので星五つです。

これまでの「市民みんなでワークショップをして、五カ年計画をつくろう」的なまちづくりとは一線を画す、まさに「事業をもってまちを立て直す」ことを激しく提起した一冊。

中心市街地がゴーストタウン化していき、まちの魅力が失われ、若年人口が流出する、という日本全国で見られる負のスパイラルを変えるためには、本書が繰り返すように、一人でも新規参入者が、低い初期コストとランニングコストを背景に、豊潤な空間体験を顧客に提供していくしかない。そしてそれは可能である、というのは本書で紹介された各地の事例を見ても明らかである。

まちづくりの本にしては珍しく非常に分かりやすいチャートや図を入れこみ、現場の写真もふんだんに掲載されていることによって、「アクションのための教科書」として使えるようになっている。

廃れゆく愛するまちを守るための、必携の一冊と言っても言い過ぎではないだろう。

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