ソニー Wi-Fi SD&MSメモリーカードリーダー(スマホ充電付) ポータブルワイヤレスサーバー WG-C10 W の感想

メディア再生機であるiPad(mini)の最大の弱点は、本体メモリの拡張ができないことです。
SDカードインターフェースが本体に付いていないため、デジカメで撮影したデータが
たまってくると、本体のメモリに入りきれなくなります。Appleはクラウドで解決しよう
としていますが、通信速度の制約の制約から、今日日の巨大化した画像ファイルサイズ
の前には現実的とはいえません。

一つの解決方法としては、無線ファイルサーバーを立てることです。
保存するメディアとしてはHDDとSSDがありそうですが、消費電力的にはSSDタイプの物が
欲しい。ですが、SSDタイプのものは殆ど商品化されていません。本商品の肝はSDXCのカード
が使えることです。SDXCの大容量カードを使えば、SSDタイプの無線ファイルサーバーとして
使えそうです。

実際に使ってみた感想です。
Lexarの64GBのSDカードを入れてみました。普通にアクセスできています。
本商品は無線Lanで接続して使用する商品で、さらに現在使用している無線Lanを登録する
ことで、そのままインターネットにも接続できます。これは便利。

ファイルは 192.168.40.1 のIPに存在するSambaサーバーとしてアクセスします。
(usb/memory card というフォルダとして見えます。)Sambaサーバーですので、Windows
からは外部フォルダとして扱えて非常に使い易いです。勿論USBケーブルで接続すれば、
直接アクセルすることもできます。また、バッテリを内蔵していますので、AC電源が
途絶えても、かなりの時間動作させることができます。
ファイルサーバーとして中々良くできた商品だと思います。

問題はiPadからのアクセス。専用アプリPWS Managerが用意されていますが、これがかなり駄目。
フィルアップできるのは、写真フォルダに存在する写真だけで、しかも何故かファイル名が
勝手に変更されてしまいます。使えねー。ということで、速攻削除。

1.機器接続の簡便さ
機器間の接続に関してはクセがあるようです。
手元の環境では以下の5台で設定を行いましたのでそれぞれ説明します。
・iPod Touch：Wi-Fiのアクセスポイント一覧に表示されました。問題無く接続。
・iPad：Wi-Fiのアクセスポイント一覧に表示されました。問題無く接続。
・Nexus7：Wi-Fiのアクセスポイント一覧に表示されました。問題無く接続。
・VAIO（Win8）：Wi-Fiのアクセスポイント一覧に表示されました。接続後はマイネットワークに自動的に表示されました。
・VAIO（win7）：Wi-Fiのアクセスポイント一覧に表示されました。接続後はマイネットワークに自動的に表示されませんでした。
※win7マシンをリカバリする機会があり、その後は自動的にマイネットワークに表示されました。

また、WG-C10をリセットし初期化したあとに再度接続を試みたのですが、
なぜか初期化前に比べてどの機器も接続が成立しづらくなりました。
この場合もWin7に比べてWin8の方が接続が成立しやすかったです。
これは気のせいや環境のせいもあるのかもしれません。
あくまで個人的な感想です。

パスワードの再設定後は少し注意が必要です。
新パスワードを設定した機器との接続は問題が無いのですが、
それ以外の機器からは以前のパスワードでアクセスしようとしているのか
「Wi-Fiのアクセスポイント一覧に表示されたものの、接続できない状況」になります。
そんな場合は手打ちでアクセスポイント名を入力し、パスワードを入力したら接続できました。

一度接続が成立してしまえば次回以降は全く問題がありません。

なお、Wi-Fiのアクセスポイントとして本機を指定することになりますが、
本機を介してインターネットのアクセスポイントに接続できるので
本機に接続中もインターネットの利用が可能です。

2.データ送受信に関して