最強交渉人のNOをかならずYESに変える技術 の感想

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「最強交渉人のＮＯを必ずＹＥＳに変える技術」というタイトルですが、「技術」はどこにも出てきません。ありきたりの交渉の心構えがダラダラ続くだけです。

表紙には、ハーバード大学交渉プログラム教授が推薦「彼は交渉の達人」――マックスＨ・ベーザーマン　と書かれてあり、期待してしまいました。

さらに、表紙には、国際会議や紛争、企業間の交渉…　世界で活躍する著者が実践してきた究極の「戦わない交渉術」　とあり、ますます期待してしまいました。

というわけで、アマゾンで買って、届いてから読み始めたら、「あれれ？」の連続です。詐欺じゃないですか、このタイトル！

裏表紙には、「シンクタンク・ソフィアバンク代表　藤沢久美」「ライフネット生命社長　岩瀬大輔」「前環境事務次官　南川英樹」の３氏が推薦とありました。

これも、たまたま知り合いだったので、名前を借りただけのようですが、この３氏とも、きっとあとからもらった本をペラ読みしてのけぞったんじゃないですか。

あまりにも中身のない内容に。交渉の本なら、具体的な事例がなければなければいけないのに、どこにもないのですから、本屋で立ち読みしていたら、絶対買いません。

ありきたりの交渉の心構えがダラダラ書かれているだけで、どこに「ＮＯを必ずＹＥＳに変える技術」があるのでしょうか？

しかも、心構えも平凡すぎるほど平凡です。社会人なら誰だってわきまえていることばかり。

「交渉のプロは聞き上手」「成功のカギはあきらめずに頑張ること」「わからないふりで相手の戦闘意欲を失わせる」…はあ？

「想定していなかった質問をされた時は知らないことを認めたうえで意見を述べる」…馬鹿じゃないの？

具体的な会話の例示もなく、ただひたすら、個々の見出しのまんまをダラダラ読まされて、だんだん腹が立ちました。

１４００円返してほしい。こんなひどい内容のものを本にして、表紙に内容と違うことをデッチ上げて販売するなんて詐欺だと思います。

出版社の良識を疑います。　0