みんな、いつか個性に変わる欠点を持っている の感想

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参照データ

タイトルみんな、いつか個性に変わる欠点を持っている
発売日販売日未定
製作者石川 ゆみ
販売元宝島社
JANコード9784800240095
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 倫理学入門

購入者の感想

石川ゆみという振付師がももいろクローバーZを国民的なアイドルグループにした重要なファクターであることは誰も疑わないだろう。KISSのポール・スタンレーもインタビューでももクロのダンスの独創性を一番に評価している。そしてこの本からは彼女の高いプロ意識と哲学、そして強い意志を読み取ることができ、真面目で真っ直ぐな人柄が伝わってくる。ただしこの本は誰をターゲットにしたものなのかイマイチよく分からない。ももクロのファン向けだとしても、または指導論だとしても、どちらにしても中途半端な印象が拭えない。もともと何を期待していたかは人によると思うけど。

ももクロのファンに向けてのものなのであれば、振付師の目から見たメンバーの成長過程を時系列で振り返りながら自分自身を語るのが適切だと思うし、また指導論が目的なのであれば、ももクロという強力なコンテンツをどのようにして路上からスタジアムクラスのアーティストに育て上げたのかその指導経験を個別に具体的かつ詳細に書くべきだけど、エピソードが全体的に少し弱く、書いてあることは普通の企業が研修で取り入れたりするようなもので正直目新しさはあまりない。いわゆるコーチングと言われる指導論であれば専門家が書いた優れたものが何冊も出ているので、体系的で汎用性のあるメソッドについてはそれらを読んだ方が効果的だと思うけど、エンターテイメントの最前線の世界を題材にしているものはあまりなく、インサイダーだけが持つ視点と独自の指導論はゆみ先生にしか書けず、そしてそれは世間がイメージする振付師・石川ゆみという個性を浮き彫りにし、同時に記録としての価値も高くなる。本当はそういうものを期待していたし読みたかった。もっとも石川ゆみさんは文章を書くことを仕事としていないので、この本が中途半端な印象になってしまったのはあくまでも編集者の問題であって、ビジョンが曖昧でディレクションと編集がまったく出来ていないその責任は大きい。

ももいろクローバーZの振付師で有名な石川ゆみ氏による著。
自分の欠点を多く言える人というのはそれだけいつも自分への課題を持っている人であり、つまり努力できている人。
その欠点も、絶え間ない努力をして乗り越えようとすればいつか+(プラス)に転じるということ。
個性というものは努力して手に入れるもの。
一貫して流れているのは「努力することに手を抜かない」という愚直ながらも地に足の着いた考えだと思いました。
仕事などでもっと自分を高めたい人には喝を入れてくれるでしょうし、部下へのコーチングや子育てにも参考になるでしょう。
プロフェッショナルとはどういうことかということについても教えられます。
努力することの大切さ、努力することの意味がとてもよく伝わってきます。
特に「叱る」ことの本質がよく見えてきます。 
本自体の構成については若干話題が散在している印象でもっとわかりやすくまとめられたのではないかと思いますが、背中がピンっと張るような切れ味の良い語り口が心地よいです。

ちなみにこの本はももクロとの対談やももクロを通しての努力の在り方や個性への考察が大半です。
自分はももクロが結構好きなのでよく理解できましたが、ももクロを知らない人には厳しいかも。

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