物理学のための数学 (BERET SCIENCE) の感想
参照データ
タイトル | 物理学のための数学 (BERET SCIENCE) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 一石 賢 |
販売元 | ベレ出版 |
JANコード | 9784860643089 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 物理学 » 一般 |
購入者の感想
理学部物理学科の大学院を修了しても、人に教える立場にたつと自分の学問への理解が浅い事に気づきました。(自分だけかもしれませんが)例えば、今の微分積分の授業では、定義から始まって計算の方法や応用を学びますが、本当に知りたいことは、どうしてこのような考え方が生まれたか、または必要になったかという事でないでしょうか。現在の教科書は歴史的な背景は削り取られて、理路整然と書かれているのでとても合理的なように思われますが、これは無味乾燥な学問の始まりですね。テストではいかに難しい問題をテクニックを使って解くことが求められ、そのような事が出来る生徒が良い点を取るわけですが、それで本当に本質が分かっているのでしょうか。たぶん違うと思います。まったくの素人からの、どうして?なぜ?という疑問に答えられるような勉強でなくては意味がないと思います。この本はその手助けになってくれるように思います。そもそも自然現象が人間が創造した論理の塊である数学で表現できる、というのがとても不思議であり、面白いと思いますね。量子力学がその例かもしれません。0