キングダム 39 (ヤングジャンプコミックス) の感想
参照データ
タイトル | キングダム 39 (ヤングジャンプコミックス) |
発売日 | 2015-07-17 |
製作者 | 原 泰久 |
販売元 | 集英社 |
JANコード | 9784088902302 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック |
購入者の感想
前巻後半の太后とロウアイを中心とした展開から、本格的に「政と呂不韋の直接対決」へと移行していく、今巻。
その因縁の対決も、二人の大物感がよく出ていて読み応えのある内容になっている。
武力による中華統一を目指す政と、(彼を失脚させたあと)金の力による秦国の支配を目指す呂不韋。
考え方が全く違う二人だからこそ対立の構図が一層引き立っていて、「どちらの信念が勝つんだろう…?」と
純粋にワクワクしながらページをめくることができた(今巻で決着がつかなかったのは、ちょっと残念…)。
そんな二人の戦いに呼応するかのように様々な勢力が次々に動き出す流れも、実にダイナミックで印象的だった。
(とくに「合従軍編で政と関わっていた人たちの参戦」と「呂不韋の身近にいる人物のとある行動」は、インパクト大だった)
そして個人的に今巻で一番面白いと思ったのは、政と呂不韋の「“人となり”の描かれ方」だ。
呂不韋については、敵キャラでありながら敵っぽくないところが面白い。
大抵の敵役は同時に“悪役”でもあることが多く、それを「主人公たちが完全に打ち倒していくことで、読者にカタルシスを与える」
…という作りになっていることが殆どだと思う。
しかし呂不韋の場合は明らかに方向性が違っていて、「絶対悪」として描かれていないだけでなく、
どれだけ追いつめても汗ひとつかかない。
(…ひょっとしたら、ほぼ結末の決まっている史実題材作品・キングダムにおける作者さんの
「先を見えにくくするための徹底したこだわり」なのかもしれない)
このことについては好みが分かれそうなところだが、自分としては「大物オーラが失われそうにもない」“只の”敵役である呂不韋との
次巻以降に描かれるであろう決着シーンがどうなるか、かえって楽しみが増してきた。
政については…
出番が少なく苦労描写も序盤だけだったため、今までは共感しづらいキャラだった(政が好きな方、ごめんなさい…)。
その因縁の対決も、二人の大物感がよく出ていて読み応えのある内容になっている。
武力による中華統一を目指す政と、(彼を失脚させたあと)金の力による秦国の支配を目指す呂不韋。
考え方が全く違う二人だからこそ対立の構図が一層引き立っていて、「どちらの信念が勝つんだろう…?」と
純粋にワクワクしながらページをめくることができた(今巻で決着がつかなかったのは、ちょっと残念…)。
そんな二人の戦いに呼応するかのように様々な勢力が次々に動き出す流れも、実にダイナミックで印象的だった。
(とくに「合従軍編で政と関わっていた人たちの参戦」と「呂不韋の身近にいる人物のとある行動」は、インパクト大だった)
そして個人的に今巻で一番面白いと思ったのは、政と呂不韋の「“人となり”の描かれ方」だ。
呂不韋については、敵キャラでありながら敵っぽくないところが面白い。
大抵の敵役は同時に“悪役”でもあることが多く、それを「主人公たちが完全に打ち倒していくことで、読者にカタルシスを与える」
…という作りになっていることが殆どだと思う。
しかし呂不韋の場合は明らかに方向性が違っていて、「絶対悪」として描かれていないだけでなく、
どれだけ追いつめても汗ひとつかかない。
(…ひょっとしたら、ほぼ結末の決まっている史実題材作品・キングダムにおける作者さんの
「先を見えにくくするための徹底したこだわり」なのかもしれない)
このことについては好みが分かれそうなところだが、自分としては「大物オーラが失われそうにもない」“只の”敵役である呂不韋との
次巻以降に描かれるであろう決着シーンがどうなるか、かえって楽しみが増してきた。
政については…
出番が少なく苦労描写も序盤だけだったため、今までは共感しづらいキャラだった(政が好きな方、ごめんなさい…)。