三省堂 例解小学漢字辞典 第四版 の感想

私が以前使っていた辞典では難しそうなので、小4の子供に買いました。
吟味したつもりでしたので、最初はとても満足していましたが、子供が知りたい言葉を調べても載ってない時があります。
結局、私の辞典も併用しています。
毎日勉強を頑張っているお子さんや中学年より上のお子さんに買うならばもう少し上位の辞典もアリかなと思います。
付録などはとてもいいと思います。子供が興味を持って読めばいいのでしょうが、うちの子の場合はダメでした。

現在、発行されている６社の漢字辞典を比較した感想です。その中で最も特徴的なのがこの三省堂のものだと思いました。

この辞典の面白い所は一つの漢字でも異なる意味で、熟語を振り分けている点です。たとえば、『解』という字に対して４種類の意味を載せています。解体などの「ばらばらにする」意味、解散などの「ときほどく」意味、解答などの「ときあかす」意味、解除などの「とりのぞく」意味と。他の辞典だとこれらはあいうえお順に並べています。確かに、素早く参照するだけならそっちの方が見付け易いかも知れません。しかし、詳しくその漢字を知りたい場合、その熟語を構成する漢字が持つ意味を知っておくと後々得をすることが多いです。また、この振り分け要素は大人が見てもかなり興味深い所なので、漢字に対する好奇心が旺盛なお子さんをお持ちならこの漢字辞典はオススメです。

また、小学漢字辞典でJISコード記載があるのもこの辞典だけです。まあ、どこで活用できるかは微妙な所ですけどね。

他に特色として、二色刷をふんだんに使っており、一番紙面に賑やかさを感じる構成です。後は軽量なのと、前後のページが透けにくいのも魅力でしょうか。

欠点は部首見出しが少し字が小さくて見辛いかな？と思います。あと、注意事項としてこの辞典は人名漢字を全て網羅していません。一応、ページ末の付録に一覧が載っていますが、それを見ると約半数程度となっていて、あとは日常で頻用する表外漢字を補っています。0