僕だけがいない街(6)<僕だけがいない街> (角川コミックス・エース) の感想

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参照データ

タイトル僕だけがいない街(6)<僕だけがいない街> (角川コミックス・エース)
発売日2015-07-04
製作者三部 けい
販売元KADOKAWA / 角川書店
JANコード登録されていません
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

雛月加代を救う、という最初の目的を果たした際にも同じことを思いましたが、この作品の展開は自分の予想の上を超えてゆきます。
他の漫画の場合、ひとつの編が終わり次の編が始まると作品としてのテーマ性の分離といった状態を引き起こしてしまいがちですが(バトル漫画に顕著)、この作品には全く「継ぎ接ぎ」・「蛇足」といったことを感じさせません。

それは初めから作者が作品の落としどころを見据えた上で予め完璧なプロットを作り、「真犯人にたどり着く」という確固たるテーマの上で物語を転がしているが故でしょう。
この巻においても冒頭を読んだ時の「真犯人が勝手に自白してしまったが、まさかこれで終わりなのか?しかしまだ最終巻ではないようだし、新しく別の事件でも起こるのだろうか…」という不安な気持ちは見事一掃してくれました。それも全くチープになることなく。

「真犯人」の自白が終わり主人公を川へとダイブさせる際、私は正直冷めた目で主人公の窮地を見つめていました。どうせここでご都合主義的に再上映が始まるのだろう…「真犯人」とその手口を知った上で過去に戻って「真犯人」を嵌めるのだろう…と。

結論から言えば再上映は起きませんでした。主人公さながら「くそっ!起きろよ!リバイバル!」という私の頭の中の叫びも虚しく(笑)

死にはしなかったものの、15年も植物人間状態になりその上事件の記憶を全く失っているなどという展開は完全に予想外でした。そのシチュエーション自体は昔からよくあるものですが、この流れでこれを持ってくる作者の大胆さには脱帽です。後の展開に相当自信がないと出来ない芸当でしょう。
次の巻は主人公が自分が何者なのかを究明するところから始まります。

主人公が過去に戻って歴史を変え、現在自分が置かれている状況を変えるという構図は「バタフライエフェクト」、「STEINS;GATE」、藤子・F・不二雄の「あのバカは荒野をめざす」・「未来の想い出」などなど無数に存在するものではありますが、そのいずれとも被らないうオリジナリティには感服です。

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