〈新装版〉 「経験知」を伝える技術 の感想

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参照データ

タイトル〈新装版〉 「経験知」を伝える技術
発売日販売日未定
製作者ドロシー・レナード
販売元ダイヤモンド社
JANコード9784478024836
カテゴリ » ジャンル別 » ビジネス・経済 » マネジメント・人材管理

購入者の感想

かつてドラッカーは、これからの時代は知識社会であり、知識こそが意義ある経営資源になると唱えた。もちろん、情報量としての知識を増やしなさいということではない。ドラッカーのいう知識とは、経験を通じて身につけていく実践的な知識のことであり、そのような知識こそ貴重な経営資源だといっている。本書では、そのような経験知のことを「ディープスマート」と表現している。
よくSF映画で、人間の脳に埋め込んだチップを取り出し、その人の記憶や知識を丸ごと他者に移植しようとするシーンを見かける。属人的な経験知やノウハウは、そんな簡単に移転できるはずもないが、「経験知は移転できるか?」というのが本書のテーマだ。「指導のもとでの経験」を積ませることによって、コーチが教え子に対してディープスマートを育む手助けができるという。

「経験知」を伝える技術というタイトルに惹かれてこの本を読んだが、個人的には第7章、第8章の「指導のもとでの経験」が参考になった。具体的には以下のことだ。

1.指導のもとでの練習
コーチによるフィードバック付の練習。スキルの反復練習に省察と計画性を加えたものである。認知心理学でいう「よく考えられた練習」である。

2.指導のもとでの観察
幅広い経験のレパートリーをもつコーチが、観察対象を選ぶことでピントの絞れた学習ができる。教え子の観察能力も高められ、固定観念や考え方のクセを取り除くことにも役立つ。

3.指導のもとでの問題解決
観察よりも教え子を積極的に参加させる。コーチはあらかじめ正解を知っている場合もあれば、教え子と同じく答えを知らない場合もある。教え子はこのプロセスを通じて、ノウホワットだけでなく、ノウハウやノウフーも得ることができる。

4.指導のもとでの実験
意思決定に必要なディープスマートがない場合、コーチが教え子に対し、行うべき実験(「仮説の検証」あるいは「探索」)の種類と程度をアドバイスする。このプロセスを通じ、教え子は実験によって得た情報を吸収するだけでなく、仮説検証型の思考法を身につけることができる。実際に仮説をもとに試作品をつくったり、ある手法を試験的に採用すると効果的である。

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