曹操―乱世をいかに生きるか の感想

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参照データ

タイトル曹操―乱世をいかに生きるか
発売日販売日未定
製作者酒井 穣
販売元PHP研究所
JANコード9784569825274
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

購入者の感想

三国志の英雄の曹操の人生とその駆け抜けた乱世の時代から、現代社会において取り組まなければならない「真の敵(課題)」について書かれています。既存の歴史書や通常のビジネス書の範疇にとどまらない現代をどのように生きるかのヒントが数多く書かれています。同時に曹操の魅力を政治家として、文学者として様々な観点から示されてあり、あまり三国志に詳しくない人でも非常にわかりやすく興味が膨らみます。

本書では、著者の専門である経営学を用いた独自の切り口と、多くの歴史書、史料から多角的な洞察から、曹操と乱世の時代から、何を学び現代の社会にどのように活かしていくかが示されています。現代社会は、過去を生きてきた人々の投資の結果であり、また、次の世代の繁栄のために再投資されるべきものであるという著者の視点に歴史を通し現代を考えることの重要性が感じられます。

曹操と三国志の乱世の時代を振り返ることで、現代社会を生きていく上で「真の的(課題)」は何であるか、曹操だけが乱世の時代を統一できたことについてどのような点を私たちが注視すべきか、が深く洞察されており、様々な視点が盛り込まれた興味深い一冊です。

多数のビジネス書を世に送り出している著者による初の歴史本。帯には「まったく新しいビジネス書」とあるが、内容はビジネス書の範疇にとどまらない。三国志の真の主人公と言われる曹操孟徳の生き方をたどり、そこから現在を生きる私達が何を学ぶべきか?を洞察した一冊。最も興味深い点は、新しい曹操孟徳像を提示した点。著者は曹操自身が残した文章や三国志正史、そして関連する学術論文から曹操の人物像の再構築に挑んだ。まず冒頭にて社会背景として、三国時代が衝撃的な人口激減社会であったことにふれる。その上で、名家の出身ではない「濁流」であり、威厳が重要な当時としては致命的なほど背が低かった若きチーマー・曹操という個人の心象風景に迫る。さらに、徐州の大虐殺が後に与えた影響や、曹操の社会福祉政策の意味についても大胆に言及している。知らなかった史実が目白押しで三国志ファンとしては面白く読めるし、そこからの示唆は、現代社会を生きる私たちに多くのことを伝えてくれる。あと、ガンダムや信長が登場するコラムが楽しい。

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