【全巻セット】機動警察パトレイバー　全5巻セット〈豪華特典版〉<機動警察パトレイバー> (富士見ファンタジア文庫) の感想

この小説のシリーズ、当時読みました。もはや本もどこに行ったのか分からないので懐かしくなって購入。

パトレイバーが好きという人に話しても、この小説版を読んだことがあるという人になぜか出会ったことがないのですが、このシリーズは原作やアニメを見ている人にはとても面白いと思います。解説陣も豪華。

このページの説明では分かりづらいですが、これはマンガではなくて、富士見ファンタジア文庫から出ていたパトレイバーの小説全5巻が1つにまとまっています。各巻のタイトルと、簡単な紹介をまとめてみました。

『機動警察パトレイバー1　風速40メートル』伊藤 和典
　・香貫花が特車二課を去るお話しと、機動警察パトレイバー the Movie（1989年）のノベライズ2本立て。
『機動警察パトレイバー2　シンタックス・エラー』横手 美智子
　・後藤隊長に恋人騒動、そのお相手は……。遊馬の過去・実家との対峙のお話しの2本立て。　　解説　伊藤和典
『機動警察パトレイバー3　サード・ミッション』横手 美智子
　・熊耳さんと王さんの香港時代のお話し。ひろみちゃんを巻き込んだ珍騒動の2本立て。　解説　ゆうきまさみ
『機動警察パトレイバー4　ブラック・ジャック(前編)』横手 美智子
　・解説　伊藤尚之
『機動警察パトレイバー5　ブラック・ジャック(後編)』横手 美智子
　・後藤隊長の過去を掘り下げる、前後編の結構重いお話し。　解説　高田明美

本ノベライズは、マンガやアニメ版のノベライズではなくて1巻の「風速40メートル」以外はすべてオリジナルの作品となります。書き手も、ヘッドギアの伊藤和典とテレビシリーズの脚本を担当した横手美智子ということで、原作（と言っていいのかどうか）の雰囲気が損なわれず、アナザーストーリーの1つとしてとても優れていると思います。横手さんもいまや引っ張りだこの脚本家ですね。

私の特にお気に入りは、3巻の熊耳さんと王さんのお話し。これを読んでからマンガ版を読み返すと一気に深みが出ますよ。