Kidnapped (Penguin Classics) の感想

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宝島と並ぶスティーブンソンの傑作冒険小説の要約版です。父が亡くなったとき、デビッド・バルフォアは、いままで聞いたことのない叔父の存在を知り、叔父を訪ねますが、叔父はデビッドを米国に向かう船の船長に売り飛ばします。船は途中で衝突事故を起こし、反政府活動家のアラン・ブレックが救助されました。デビッドは、船長がブレックを殺害しようとたくらんでいるのに気づき、ブレックとともに闘います。船は岩礁に乗り上げ、二人は脱出しました。デビッドは役人の暗殺を目撃しますが、今度は容疑者として追われます。

物語は、ジャコバイト党の反乱後の政情いまだ不安なスコットランドを舞台に、実際に起こった代官暗殺事件を織り込みながら、すばやく展開します。従順で慎重なデビッド少年は、世間の荒波にもまれながら、大人の世界に足を踏み入れます。読み始めたら、次々にページをめくりたくなる一冊です。