訪日外国人観光ビジネス 入門講座 沸騰するインバウンド市場攻略ガイド の感想

サービス業のマネージャーをしていますが、外国人観光客と接する機会が増えていました。
テレビでは良く訪日韓国客に焦点をあてたバラエティーや情報番組をしていて興味を引きますが多くは観光地かショッピング。
サービス業ではありますが、販売でも宿泊でもないわたしたちの事業で、どんな関わり方をしていけばいいか考えるとき、
まずインバウンドの全体像が知りたいと思いました。
大きな書店で探していると、いくつかインバウンドに関する本はありましたが、特定の企業の事例でしかなく、
かなり書かれた人の主観で語られたものと、学術よりのもの（に感じる）しかありませんでした。

そんなときに、見つけたのがこの本です。
表紙はパッとしなかったのですが、内容はインバウンド業界を
横断的にシンプルにまとめられていて非常に分かりやすかったです。

１章で全体像
観光立国日本を目指す政府の施策。
宿泊施設・商業施設・飲食店・交通機関・自治体など
各業界におけるインバウンドの可能性

2章で外国人観光客の理解。
外国人観光客はどこの国から来ているか、日本でどんな観光をするのか
日本に来た観光客の満足と期待、観光客の不満と解決すべき課題
韓国・中国・台湾・アメリカ・香港・タイなど国ごとの観光客の特徴など。

3章では外国人観光客向けビジネスのはじめ方、集客方法。
「旅行博」など行政や地域などのアプローチ方法から
「旅行会社・ツアーオペレーター」「フリーペーパー」「ガイドブック」
「ウェブメディア」はたまた「店頭」での集客など今日から実践できる方法まで

4章では受け入れ体制づくり。
「語学」「Wi-Fi」「ムスリム」「カード決済」「免税」など受け入れ態勢の整備方法。

5章では20以上の具体的事例をあげて解説。

章が進むごとに、インバウンドについて理解が深まり、
多くの事例から自社でなにができるかが分かる内容でした。