やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。11 (ガガガ文庫) の感想

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参照データ

タイトルやはり俺の青春ラブコメはまちがっている。11 (ガガガ文庫)
発売日2015-06-18
製作者渡 航
販売元小学館
JANコード9784094515589
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

もちろん、作品全体で見ればとてもとてもいい出来だと思います。
今回の巻で言えば、読者側としては、奉仕部の3人新たに抱えている恋愛感情という問題には大方気づいているだけに、序盤のバレンタインのシーンはかなりもどかしさを感じてしまいました。
ただ、このヒッキーが求めているような日常のシーンを描くことは後半の雰囲気作りのためにも必要な演出だったんだと思いました。
水族館のシーンはやっと、やっと、3人の抱えている問題の核心に迫ってくれたかという感じで読んだ価値がありました。
ここしばらく、新刊がでていないみたいですが、今まで、他の、有名どころであったが、佳境となるところで失速してしまい、名作のまま締めくくれなかったといったラブコメ(あえて作品名はあげませんが)を読んできたことがある自分としてはこの手のラブコメ系統の作品では、締めくくりが一番重要であり、一番難しい所なんだと思っています。
だから、クライマックスに突入していくであろう次巻の執筆にはたっぷりと時間を掛けて欲しいと思います。

六巻での文化祭の件とか、誰かがやらなきゃいけないのに誰もやりたがらないようなことを、嫌われる覚悟でやってしまう八幡の姿勢をかっこいいと思い共感してきましたが、葉山グループのグダグダに首を突っ込むようになってから物語がブレてきたような気がします。
相談に来るのも最近では葉山グループか一色くらいなもので、正直散々八幡がバカにしてきた葉山の取り巻きの恋愛事情なんて興味湧きませんし、それってそこまでして八幡が手取り足取り尽力しなきゃいけないようなことなの?と感じてしまうこともしばしば。
初期に雪ノ下が言っていた魚を与えるのではなく獲り方を教えるみたいなスタンスも今ではどっかへ行ってしまっていて、他人の人間関係にダラダラと介入して自分から泥沼にハマりに行っているようにしかみえません。
今回の巻は本物とは何かみたいなただでさえ抽象的なテーマですが、セリフもモノローグもそれっぽいことを並べるばかりで無駄に長いわりに本題がまるでみえてこず、いまいち登場人物たちのシリアスモードについていけませんでした。
大好きな作品なので晩節を汚すことなく終わって欲しいです。

アニメの放送回が11巻の発売とほぼ同時だったため、放送後の内容を知った上で本巻を読み終える。
何故内容が解っている話の本を読むのかと問われるなら、むろんアニメでは描ききれなかったシーンやキャラの心情をより理解したかったためであり、そうせざるを得ないのは、アニメが解らなかったからに他ならない。
で読んではみたのだが、やはり解らない。
理由はアニメ同様キャラの台詞が抽象的過ぎることにある。
ラノベはだいたいにおいて主人公の独白形式で進行していくパターンである。
俺ガイルも例外ではなく、少なくとも9巻の辺りまでは、その独白と登場人物の返しが非常に上手く読んでいて苦にならなかったのだが、この巻ではそれがない。
特にラスト、読者置いてけぼりでたんたんと3人にしか解らない暗号にようなやり取りがされており、読んでいて苦痛だった。
推理小説じゃないんだからその辺のキャラの心情をもっと活字にしてほしかった。

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