世界石油戦争―燃えあがる歴史のパイプライン の感想
参照データ
タイトル | 世界石油戦争―燃えあがる歴史のパイプライン |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 広瀬 隆 |
販売元 | 日本放送出版協会 |
JANコード | 9784140807026 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論 |
購入者の感想
いかにも広瀬隆らしい作品であり、誰にも真似の出来ないものであると言えよう。系図を駆使するこの手法は、彼の主著である『赤い盾』から綿々と受け継がれているものである。果たして「血の濃さ」がそれほどまでに重要なものであるのか?に関しては、私自身は、現代に至るまでまだ自分は判断がつかないところであるが、例えば本書300-301頁の系図に見られる現大統領G.ブッシュと、「2000年の大統領選当確判定責任者」John Ellisの関係などは衝撃的であると言えよう。
いずれにせよ、広瀬は彼自身の分析法を編み出したわけであり、その信じられないほど複雑かつ膨大な系図や、それを用いて叩きつける様に語る分析を読んでいると感嘆せざるを得ない。実際、このような物を次々と書き続ける彼のバイタリティーを見る時、自分自身の不勉強さを恥じるばかりである。
誰かが読み難いと書いていたが、確かにその点に関しては私も感じることがままあり、あまりにも縦横無尽に話が展開されるため、一体誰が誰なのか混乱することもある。一つには慣れの問題であろうが、本作の場合、いつもであれば巻末に付けられるはずの索引が今回は無いのが実に残念である。
また、広瀬の著作を読んでいて常々感じることであるが、参考文献リストを付けてもらいたいと切に願う次第である。彼の場合、絶版、未翻訳の資料などを活用することが多いであろうことは想像に難くないが、しかし、参考文献リストが無ければ読者が彼の作品からより知識を深めていくことが困難に成ると思うのである。
また、出来ることならば『赤い盾』でも予告していることであるから、早い時期に朝鮮半島の分析を書いてもらいたいと切に願う次第である。
いずれにせよ、広瀬は彼自身の分析法を編み出したわけであり、その信じられないほど複雑かつ膨大な系図や、それを用いて叩きつける様に語る分析を読んでいると感嘆せざるを得ない。実際、このような物を次々と書き続ける彼のバイタリティーを見る時、自分自身の不勉強さを恥じるばかりである。
誰かが読み難いと書いていたが、確かにその点に関しては私も感じることがままあり、あまりにも縦横無尽に話が展開されるため、一体誰が誰なのか混乱することもある。一つには慣れの問題であろうが、本作の場合、いつもであれば巻末に付けられるはずの索引が今回は無いのが実に残念である。
また、広瀬の著作を読んでいて常々感じることであるが、参考文献リストを付けてもらいたいと切に願う次第である。彼の場合、絶版、未翻訳の資料などを活用することが多いであろうことは想像に難くないが、しかし、参考文献リストが無ければ読者が彼の作品からより知識を深めていくことが困難に成ると思うのである。
また、出来ることならば『赤い盾』でも予告していることであるから、早い時期に朝鮮半島の分析を書いてもらいたいと切に願う次第である。