Joyland (Hard Case Crime) の感想

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タイトルJoyland (Hard Case Crime)
発売日2013-06-04
製作者Stephen King
販売元Hard Case Crime
JANコード9781781162644
カテゴリ » 洋書 » By Publisher » Random House

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初老の男Devin Jonesは、ノースカロライナで過ごした21歳の夏を振り返る。ニューハンプシャー大学の学生だったDevには相思相愛のガールフレンドがいたが、彼女の提案で大学の夏休みを別々の場所で過ごすことになる。ノースカロライナにある遊園地(カーニバル)の「Joyland」で職を得たDevは、面接した占い師からガールフレンドが彼の過去の存在であり、未来に2人の子どもに会うと告げられる。ひとりは赤い帽子をかぶった少女で、もうひとりは犬を連れた少年だという。そして、ひとりは救えるが、もうひとりは救うことができないと。

失恋したDevはしばし落ち込むが、犬のぬいぐるみを着たショーで子どもたちの人気者になり、偶然に何人かの命を救い、次第にJoylandに自分の居場所をみつけてゆく。Joylandには本物の幽霊が出ると噂される幽霊屋敷の乗り物があった。数年前、少女が乗り物の途中で喉を切られて殺されるという事件があったのだが、彼女と一緒に乗った犯人の男はいまだにみつかっていなかった。 犯人探しを始めたDevは、知らないうちにいろいろな人々の運命の糸に絡まれてゆく。

外れ者や正体不明の占い師がいた1970年代の遊園地の怪しい雰囲気が楽しく、幽霊の逸話もキングの初期の作品を連想させてノスタルジックである。21歳の青年Devの純情さもスィートで、悲しい出会いもあるが、読後感が良い作品である。先が読めてしまうので驚きがないのが個人的には残念だったが、300ページ以下なのにキングのエッセンスがしっかり詰まっているのが良い。キングを原書で読みたい人にはおすすめの作品である。

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Hard Case Crimeから発売されたStephen KingのJoyland (Hard Case Crime)(JAN:9781781162644)の感想と評価
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