図解・ベイズ統計「超」入門 あいまいなデータから未来を予測する技術 (サイエンス・アイ新書) の感想

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参照データ

タイトル図解・ベイズ統計「超」入門 あいまいなデータから未来を予測する技術 (サイエンス・アイ新書)
発売日販売日未定
製作者涌井 貞美
販売元SBクリエイティブ
JANコード9784797366570
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 数学 » 確率・統計

購入者の感想

私は、丁度『異端の統計学ベイズ』の書評(中島隆信慶大教授 2013/12/15読売新聞)を読み、この本を発見した。基本図柄がカラーで、非常に読みやすく構成されていて、講談社ブルーバックスよりも少し値段が高めではあるが、読みやすく面白い本である。

著者らはこの他にもベイズ統計に関する書籍(『道具としてのベイズ統計』、『Excelでスッキリわかるベイズ統計入門』、『史上最強図解 これならわかる!ベイズ統計学』など)を書いておられ、専門書はどうも重いなという読者に向けている。

この本の内容構成は、まず簡単な導入に始まり、4つの確率理論(加法・乗法定理、条件付き確率、同時確率)を説明してくれた後に、ベイズ確率とその応用例と続いている(目次は別途確認のこと)。具体例も多く、そのどれもが現実社会にありそうな問題への接近であり、なるほどこんなことも考えられるのかという内容ばかりである。一部には以前NHK「ためしてガッテン」で放映していた「数字トリック見破り術」(2011/7/6)でも紹介されていた「モンティ・ホール」、「マンモグラフィー(この本ではマンモグラフィーとは書いていませんが)」の問題も紹介されています。

基本、中学校で学んだ確率や期待値の知識があれば(なくても読めますが)、気軽に読めます。「論理的思考」「ロジカル・シンキング」などと名の打ったセルフヘルプ、ビジネス書籍もいいですが、論理的に問題理解と解決を図りたいと考えている学生、社会人には手に取って損はない本だと思います。また、これまで統計・確率を勉強してきた人でも十分楽しめます。

近年ビッグデータの影響で統計本が少しブームですが、「ワシ理系や」「ボク文系ですねん」「数学ダメですから」なんてくだらない自己仕分けにとらわれずに、少しでも関心のある方ならどなたでも読んでいただけるでしょう。統計本どれから読もうかなと考えている人には、これをまずお勧めします。時間があれば、この本に載っている例題を紙と鉛筆、またはExcelで計算してみるのもよいかもしれません(そうしないとすぐに忘れる)。この本を橋掛かりに、さらに上級書へ進むこともできるし、社会現象の見方も少し変わるかもしれないでしょう。0

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