かさじぞう (松谷みよ子むかしむかし) の感想

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参照データ

タイトルかさじぞう (松谷みよ子むかしむかし)
発売日販売日未定
製作者松谷 みよ子
販売元童心社
JANコード9784494002467
カテゴリ » ジャンル別 » 絵本・児童書 » 絵本

購入者の感想

かさじぞうのおはなしで幼いころ最も好きだった場面は、夜中にお地蔵さんたちがおじいさんの家に向かって雪道を踏みしめてやってくるところでした。「ザック、ザック」という音が今でも脳裡に焼きついています。黒井健さんの大ファンなので期待通りだったのですが、この絵本ではお地蔵さんたちが去っていく場面も大変印象的に描かれていて大満足です。それから松谷みよ子さんの語り口がいいですね。素朴で無駄な言葉が無い。それが黒井さんの絵と見事にマッチしています。全編通じて降りしきる雪は、しかしなにやら大変暖かな雪です。雪に暖かさを感じさせる松谷さんの語りと黒井さんの雪のひとひらひとひらの描き方にあらためて驚嘆し、感動しています。

黒井健さんの絵が以前から好きだったので、この本を購入しました。
「かさじぞう」は誰もが知っている有名なお話ですが、この本では、
おじいさんとおばあさんには6人の子供がいて、みんな小さい頃に亡くなったというお話でした。
このお話は私が図書館で見た限り(数冊程度ですが)では他の「かさじぞう」では触れられていませんでした。
どちらが正しいのかは私には分かりませんが、お地蔵さんからのささやかな贈り物が、
亡くなった子供達からの贈り物のようで、とても深い感動がありました。
我が家にも理由あって、1人のお地蔵さんがいまして、なおさらおじいさんとおばあさんに
感情移入してしまいました。松谷みよ子さんの方言と黒井健さんの優しい絵もとてもすばらしかったです。
有名なお話ですが、我が家の絵本で一番のお気に入りになりました。0

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