寡黙なる巨人 の感想
参照データ
タイトル | 寡黙なる巨人 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 多田 富雄 |
販売元 | 集英社 |
JANコード | 9784087813678 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » た行の著者 |
購入者の感想
免疫学の分野で世界的業績を称えられた多田富雄は、2001年脳梗塞に倒れ、言葉機能を失い右半身不随の身となった。
本書は、倒れたその日から闘病とリハビリの日々を経て、闘病とリハビリと生きる証としての文筆活動に傾注する現在の姿の自画像と、その日々が生み出した各誌紙への小論により構成されている。
医学者である多田と患者である多田の視点から、リハビリ医学の未発展部分とリハビリ現場の貧弱な体制が、施設名を実名で告発する。
2006年、医療保険の規則変更により、著者の様なリハビリにより身体機能の回復と機能低下の防止を励んでいた人々を奈落の底に突き落とすリハビリの日数制限が行われた。
多田はその日数制限に、言論をもって立ち向かった。中央社会保険医療協議会の土田前会長の英断により規制の緩和が図られようとしたが、厚生労働省官僚による陰湿な妨害工作が行われた。それらの経過も本書により明らかにされる。
多田の能や演劇文化論等の多方面にわたる活動の軌跡も本書の広がりを作っている。
病に倒れながらも、その中から今語るべきことを、リハビリで習得した動く左手でのワープロを使用し、語り続けた論考をまとめた一冊です。
本書は、倒れたその日から闘病とリハビリの日々を経て、闘病とリハビリと生きる証としての文筆活動に傾注する現在の姿の自画像と、その日々が生み出した各誌紙への小論により構成されている。
医学者である多田と患者である多田の視点から、リハビリ医学の未発展部分とリハビリ現場の貧弱な体制が、施設名を実名で告発する。
2006年、医療保険の規則変更により、著者の様なリハビリにより身体機能の回復と機能低下の防止を励んでいた人々を奈落の底に突き落とすリハビリの日数制限が行われた。
多田はその日数制限に、言論をもって立ち向かった。中央社会保険医療協議会の土田前会長の英断により規制の緩和が図られようとしたが、厚生労働省官僚による陰湿な妨害工作が行われた。それらの経過も本書により明らかにされる。
多田の能や演劇文化論等の多方面にわたる活動の軌跡も本書の広がりを作っている。
病に倒れながらも、その中から今語るべきことを、リハビリで習得した動く左手でのワープロを使用し、語り続けた論考をまとめた一冊です。