津軽 (岩波文庫) の感想

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参照データ

タイトル津軽 (岩波文庫)
発売日販売日未定
製作者太宰 治
販売元岩波書店
JANコード9784003109052
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学

購入者の感想

この本を初めて読んだのは、青森でのこと。
旅の途中でふらりと訪ねた先に、太宰治の記念館(斜陽館ではなく)があり、そこで購入した。
青森を後にしてから「津軽」を読み終え、その記念館があったのが「津軽」の一舞台になっている小泊であったことを知った。
そういえば、すぐ脇に小学校があったが、そうか、あれが太宰治とたけの再会した小学校だったのか、と、その時に遅まきながらの感動を覚えた。
それから5年して、もう一度「津軽」が読みたくなり、アマゾンで再購入した。
この小説は「陰」のイメージが強い作家である太宰治作品の中でも、「陽」の雰囲気が横溢している作品だ。
途中、抱腹絶倒したシーンが何カ所かある。
ラストは、小学校の運動会会場でたけと再会するシーン。ここにも爽やかな風が流れている。
太宰治が自分の人生の軌跡をたどりながら、津軽を旅行した3週間の記録。
シンプルな題材と、健康的な感性。
文末のセリフを何度もつぶやいてしまう。
「元気で行こう。絶望するな。では、失敬。」

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