Rurouni Kenshin vol.13 (Rurouni Kenshin (Graphic Novels)) の感想

13巻の見所と言えばやはり安慈と左之助の戦いでしょう（それしかないという見方もあるが）
安慈和尚は志し雄とは違い我欲のためではなく、報われない子供達を死に追いやった時代を
恨み、二度とそんな悲劇を生まないため間違った選択をしてしまった悲しい人。
るろうにのキャラクターの中で安慈が一番です、人のためならどんな苦痛もためらわない、
現代人には考えられない生き方に魅かれます、少年誌には考えられない程、現実味を感じ
ああ可哀想な人なんだと共感でき、肉体の限界を超えてもそれでも他人のために戦い続けた
意志の強さに全てが込められています。
相手が左之助なのもよく作られているとおもいます。剣心や斉藤ならここまで安慈の無念を
表現できなかったと思う、肉体だけではなく心と心のぶつかり合いが人を立ち直らせた。
そんな話が魅力的、多分安慈に対して執着があるのは自分ぐらいかも。