更級日記 平安時代の元祖文系オタク女子の日記 の感想
参照データ
タイトル | 更級日記 平安時代の元祖文系オタク女子の日記 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 清水 康代 |
販売元 | 双葉社 |
JANコード | 9784575307917 |
カテゴリ | 古典 » 日本の古典 » 古代・中世文学 » 日記・随筆 |
購入者の感想
たまたま人が持っていた「更級記紀」、「えっ、更級日記」じゃないの?帯びがずれていた。出たばかりらしいが、面白そうと早速借りてきた。千年前に書かれた日記だが、高校の古典では定番なので、当時最後まで読んだ者にも最初の触りだけを読んだ者に、このコミック版は懐かしさと新しい発見で決して退屈しないだろう。
源氏物語や当時の文芸書への憧れの少女時代、恋に恋する乙女時代、家族への愛情や離別や死別の悲しみの青春時代、宮仕えと結婚の熟年、夫との死別や仏教に帰依の老年時代などを彼女の生涯を巻物や鏡のように生き生きと映し出してくれる。分かりにくい当時の社会背景の解説も適所にあり、絵の方も主人公を中心とした中級貴族の生活や雰囲気を堅苦しくもなく見事に表現しているのでついつい引き込まれてしまう。特に年表も付いているので年号、年齢、イベントを照らし合わせながら読むと、彼女の成長や喜び悲しみななどが一層わかる。
西欧で教育を受けた私には、千年も前にこのような素晴しい文芸作品が書かれ今も残っているなんて、日本てすごい国なんだな、とこのコミックを読みながら深い感慨にひたっている。
源氏物語や当時の文芸書への憧れの少女時代、恋に恋する乙女時代、家族への愛情や離別や死別の悲しみの青春時代、宮仕えと結婚の熟年、夫との死別や仏教に帰依の老年時代などを彼女の生涯を巻物や鏡のように生き生きと映し出してくれる。分かりにくい当時の社会背景の解説も適所にあり、絵の方も主人公を中心とした中級貴族の生活や雰囲気を堅苦しくもなく見事に表現しているのでついつい引き込まれてしまう。特に年表も付いているので年号、年齢、イベントを照らし合わせながら読むと、彼女の成長や喜び悲しみななどが一層わかる。
西欧で教育を受けた私には、千年も前にこのような素晴しい文芸作品が書かれ今も残っているなんて、日本てすごい国なんだな、とこのコミックを読みながら深い感慨にひたっている。