心の中はどうなってるの?―役立つ初期仏教法話〈5〉 (サンガ新書) の感想

仏教では心の中身を示す心所という言葉を使います。心を水に例えると、心所は水の成分です。、水は海水、井戸水、紅茶、ビール、血液、汚水など中に溶けているものによってぜんぜんちがうものになってしまいます。同様に心所の種類も52種類あり、それぞれがこの本で解説されています。
特に興味深いのは悪い心である不善心所と、善い心である善心所の解説です。
善の心と悪の心を論理的に解説できるのは仏教だけであり、自分は日ごろまったく曖昧な善悪の判断をしていることに気付かされました。