Johann Sebastian Bach, Helmuth Rilling : Complete Bach Set 2010 - Special Edition (172 CDs & CDR) の感想

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　この全集は、シュトゥットガルトのバッハアカデミーが編集したもので、BWV番号の付けられた作品でもその後の研究でバッハの真作でないと判明したものを除くなど、バッハの全集とし完全なものだと思います。
この全集には、リリング編集のCD番号インデックス、オリジナルタイトル、CDのトラックリストの２冊の小冊子と、これらや、歌曲の詩を収録したCDが含まれています。英語ドイツ語等４ヶ国語での解説ですが、日本語のものはありません。英語版を読みましたが、特に高踏的な表現はなく、分かりやすいものでした。
　私は、バッハが好きで既に多くのレコードやCDを持っていますが、１枚づつCDを買うと、どうしても同じ曲を重複して買わざるを得ないことがありますし、他方、バッハの中でも私の好きな宗教･世俗のカンタータは、すべて網羅して揃えることは、とても困難です。また、総体的に録音状態が良く、音質がクリアですし、リリング自身が指揮したものも多い上、他の指揮者や演奏家も一流です。
　このような意味で、この全集は、バッハを相当聞き込んでいる人(バッハのプロ）にとっても、これから本格的にバッハを聴こうとしている人(バッハのアマチュア）にとっても、価値のある物と考えます。