マルクス主義と唯物論 の感想
参照データ
タイトル | マルクス主義と唯物論 |
発売日 | 2012-10-04 |
製作者 | 三木 清 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 文化人類学・民俗学 » 文化人類学一般 |
購入者の感想
やや読みにくい文体。何故唯物論を唱えるのか、それは実践を重んじるところから来ているのだろうと推測はできる、そういう解説としては読める。しかし、観念ではなく実体と交渉する存在、理論と実践の弁証法的統一といっても、それが共産主義革命でなければならぬ必然性はわからない。現在では自然科学的唯物論は支配的だが、マルクス的唯物論は死んだも同然となっている皮肉。
世界が実在してないと実践も無意味になるからといって“唯物”でなければならないだろうか?
世界が実在してないと実践も無意味になるからといって“唯物”でなければならないだろうか?
文体は古風でも、戦前の思想弾圧が最も激かった時代に書かれたとは思われない、見事な評論です。同氏の翻訳『ドイツ・イデオロギー』とともに歴史的価値を感じます。西ヨーロッパ食刻とは対照的に、カール・マルクスや共産主義に関して不当な偏見と誤解が蔓延している現在、(その後継者とさえ思える)廣松渉の著作とともに今こそ再評価されるべきと思います。
10代の時には歯が立たなかったので、60歳を超えた今、再度挑戦しましたが、熟語が意味不明というか理解できない文章多過ぎ、まるで初めて外国語で書かれた文章を読んだ時のフラストレーション、即ち一つの文章に複数の意味のわからない単語が含まれている時に感じるあの、辞書を引くのももどかしいような気分を再び思い出しました。IQが高い人向けだと思います。
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