マーシーの薬物リハビリ日記 の感想
参照データ
タイトル | マーシーの薬物リハビリ日記 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 田代 まさし |
販売元 | 泰文堂 |
JANコード | 9784803006728 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論 |
購入者の感想
3度の逮捕、2度の服役を務めたタレント;田代まさし氏の赤裸々な半生記であり、かつ氏が現在取り組んでいる薬物依存脱却の為の互助組織「ダルク」の活動を知らせる啓蒙的面が有る漫画。
完全に堕ちた偶像となった田代氏が、逆に薬物依存からの脱却の広告塔となる決心を固め、若干露悪的ながら前向きに人生を歩んで居る様子が窺える読後感の良い作品でした。
薬物依存症が病気で有り、個人の意志では克服が出来ない事と自分や他者が話す薬物使用例を繰り返し聴く事により病気と自分をありのまま受容し、日々依存症と戦っていく技術を実用的に語って居ます。
個人的には現在の日本の刑罰は薬物依存からの更生には殆ど効果が無いと言う田代氏が発言すると説得力有り過ぎの記述が痛烈でした。
日本でも米国の様に懲役か薬物依存からの脱却プログラムを受けるか選択出来る様にすべきだと言う進言共々興味深い内容でした。
リハビリは出来るだけ同じ社会背景を持った者同士でグループを組む事が効果的である事から、本作最期の田代氏の「或る呼びかけ」はあながち冗談では無いと思いました。
作画の北村ヂン氏の絵もコアマガジンやミリオン出版の実録系漫画風で本作に合って居ます。
ただ、田代氏の日常はこれからも依存症との戦いである事は厳然としており、本作の刊行が薬物中毒の治療と理解に役だつ事を心より祈っております。
10〜20年後も同じ気持ちで本書を読み返せます様に。
完全に堕ちた偶像となった田代氏が、逆に薬物依存からの脱却の広告塔となる決心を固め、若干露悪的ながら前向きに人生を歩んで居る様子が窺える読後感の良い作品でした。
薬物依存症が病気で有り、個人の意志では克服が出来ない事と自分や他者が話す薬物使用例を繰り返し聴く事により病気と自分をありのまま受容し、日々依存症と戦っていく技術を実用的に語って居ます。
個人的には現在の日本の刑罰は薬物依存からの更生には殆ど効果が無いと言う田代氏が発言すると説得力有り過ぎの記述が痛烈でした。
日本でも米国の様に懲役か薬物依存からの脱却プログラムを受けるか選択出来る様にすべきだと言う進言共々興味深い内容でした。
リハビリは出来るだけ同じ社会背景を持った者同士でグループを組む事が効果的である事から、本作最期の田代氏の「或る呼びかけ」はあながち冗談では無いと思いました。
作画の北村ヂン氏の絵もコアマガジンやミリオン出版の実録系漫画風で本作に合って居ます。
ただ、田代氏の日常はこれからも依存症との戦いである事は厳然としており、本作の刊行が薬物中毒の治療と理解に役だつ事を心より祈っております。
10〜20年後も同じ気持ちで本書を読み返せます様に。