pixivエンジニアが教えるプログラミング入門 (星海社新書) の感想

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イラスト投稿に特化したSNS「pixiv」のエンジニアが新卒の非エンジニア向けに行った
プログラミング研修を書籍化。しかも新書サイズである。
全160ページで、ゼロから画像投稿掲示板を作る。Web技術書の新書サイズの出版は
「入門者のJavaScript」以来2冊目で、Webサービスの開発を扱う新書としては初めて。

非エンジニア向けにプログラミングを経験して欲しい趣旨だが、以下の点に注意が必要だ。

・開発環境がMacを推奨。（理由は26〜29ページ記述）
・チュートリアル式で読みやすいが、説明不足で文章中心。（オライリー本の新書版的）
・作例のキャプチャがないため、完成イメージがわかりにくい。
・作るのに覚えることが多い。ゼロからの未経験には多少難易度が高い。

―と確かに読みやすいが、Webブラウザ「Google Chrome」のインストール方法まで細かい
説明はないし、要素の説明があるのにHTMLとCSSの正式名も割愛と通常の入門書や技術書の
ように細かく丁寧な説明はない。新書というページ数が限られているためか説明不足な点
が多いのは残念である。

本書で登場する覚えて使うもの。

・Google Chrome
・HTML＆CSS
・Terminal（Mac）
・Sublime Text
・Git＆GitHub
・SQLite
・XSS
・Sinatra
・JavaScript＆jQuery
・Ajax

作例を作るのに上記のソフトや技術を多く学ばなければいけない。
私個人的な感想として、多くの未経験者は本書だけでは挫折するでしょう。
本書のもとになった同社の研修は現役のエンジニアが横について一緒に作業してくれるから
進めることが出来る。しかし、本書1冊だけではやはりつまずく。
Webサービスを運営している会社だけに本書の内容も簡略化されつつも、どこか本格的。