ピアノアンドオーケストラススコア「千住明 ピアノ協奏曲『宿命』」2004(TBS・千住明オフィシャル) ([ ピアノ&オーケストラスコア]) の感想

普段はサントラのオーケストラ譜なんて市場に出回ることはなく、このような形で拝見できることは非常にうれしい。
この人気ぶりで一時はもなくなるくらいです。
このサントラを買われた方で、ピアノ譜を所見である程度弾くことのできる方であれば、誰でもスコアを読むことが出来ます。
最初から一片に読解するのは難しいので、好きなパートの楽譜だけを追ってみたら如何でしょう。
移調楽器（*1）も全て実音で描かれています。
なんと言っても楽譜がクリアーで見やすい！！
プロの作曲家の中には汚すぎて全然読めない・・・という楽譜も多いが、千住さんの筆は、非常に達筆であるが、読みやすいのである。
二楽章からなるコンチェルトはいかにもピアノ為に描かれたコンチェルト!!!!という感じがします。
聴いていてこんなに心地よい曲はそうないのではないでしょうか？
作曲の勉強をされたいる方は楽曲分析をして、和声の使い方やオーケストラレーションなど、たくさん勉強する点が盛りだくさんです。
補足：移調楽器
楽譜に書かれている音と違う楽器。
譜面には「ド」と記してあるのに、クラリネットやトランペットは「シ♭」、ホルンは「ファ」、アルト・サックスは「ミ♭」、テナー・サックスは「シ♭」の音が鳴ります。
クラリネット、トランペット、ホルンはよく使用される楽器を例に挙げています。クラリネットは他に「ミ♭」、トランペットは「ラ」が鳴ったり様々です。