病院「変わらなきゃ」マニュアル の感想
参照データ
タイトル | 病院「変わらなきゃ」マニュアル |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 塩谷 泰一 |
販売元 | 日総研出版 |
JANコード | 9784890143825 |
カテゴリ | ビジネス・経済 » 産業研究 » 病院・医薬品 » 病院経営 |
購入者の感想
現在の医療は、医療費抑制の御旗のもと、厚生労働省による規制強化の時代である。医療費の自己負担はタダ、という時代を長年経験してしまった日本人にとって患者の負担増は脅威であるが、一方無制限に膨張する高額医療や老人医療も大いにムダがあり、真面目なサラリーマンだけが負担を強いられるのも平等とはいえない。塩谷氏は平成3年に、大学からいきなり派閥の違う坂出市民病院に院長として赴任したが、そこは日本一の赤字たれ流し病院であった。国からは廃止を勧告されるようなダメ病院を短期間で黒字に転換させ、地域からも信頼され、全国から注目されている。厚生労働省の指導の枠組みでも立派に黒字になることを証明し、現在では日本一のモデル病院の一つにまで変身した。こういう病院があると他の自治体病院(殆どが大きな赤字)は言い訳ができない。一人の強いリーダーシップが病院を全く変えてしまう事実は、単なる教授天下りポストとなっている今までの公立大病院の官僚体質に「NO」といえるエビデンスといえる。