りそなの会計士はなぜ死んだのか の感想
参照データ
タイトル | りそなの会計士はなぜ死んだのか |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 山口 敦雄 |
販売元 | 毎日新聞社 |
JANコード | 9784620316468 |
カテゴリ | ジャンル別 » ノンフィクション » ビジネス・経済 » 金融・銀行 |
購入者の感想
景気回復により銀行決算は絶好調の様相を呈しており、この悲劇がつい3年半前の出来事であること自体、にわかには信じられない。あらためて読み返してみて、当時この本を読んだときには感じなかった「やるせなさ」を感じた。今日もまた金融市場では、浮かれた輩が、目の前に確かに存在する巨額の利益数値を見て、自らが生み出していると錯覚し興奮している。単なる景気循環によるものであることには気づかずに。彼は天国から、死を選ぶ必要などなかったと後悔してはいまいか。そう考えると、涙がでてきた。
当時のレビューアの方の比較的厳しい指摘のとおり、確かに本書には細かい用語の誤りはある。分析も甘い部分もあろう。しかし、事件から短期間で書かれたこと(ジャーナリストとしてその必要があったことも理解できる)、著者が年齢的に若かったこと及び会計監査には必然的に守秘義務が伴うことから目をつぶってもよい。
それよりも、この悲劇が本として残されたという事実に対して最大の評価がなされてもよい、という気分になった。
当時のレビューアの方の比較的厳しい指摘のとおり、確かに本書には細かい用語の誤りはある。分析も甘い部分もあろう。しかし、事件から短期間で書かれたこと(ジャーナリストとしてその必要があったことも理解できる)、著者が年齢的に若かったこと及び会計監査には必然的に守秘義務が伴うことから目をつぶってもよい。
それよりも、この悲劇が本として残されたという事実に対して最大の評価がなされてもよい、という気分になった。